
今夜はチリの超コスパ・ワインを試すことにした。
何本か良いワインを購入した時に、箱に場所が1本分空いたので、場所塞ぎに試し買いしたボトルである。
エチケットに興味があったことも事実。
この、ネコともキツネともクマとも見える生き物は何だろう。
ワインの名前は、サンタ・バイ・サンタ・カロリーナ、カルメネール/プティ・ヴェルド、2015年。
この動物の絵には、チリアン・ライオンと小さく書かれている。
なるほど、アンデスの高原に生息するピューマなのか。
このワインの製造者は、サンタ・カロリーナ。
1875年創業の名門である。

ワイナリーの名前のカロリーナは、創業者、ルイス・ベレイラ・コタボス氏の愛妻の名前なのだそうだ。
そう言えば、カリフォルニアのシャトー・セント・ジーンも創業者の奥さんの名前だ。
サンタ・カロリーナは創業以来、フランスからぶどうの苗や醸造技術を導入してきた。
だから、カルメネールやプティ・ヴェルドといった、フランスでは絶滅したりマイナーとなった品種がしっかり残っているのだ。

ボトルに貼られたシールを見ると、2015年のニューワールド・ワイナリー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。
ワイン誌などでも、評価の高いワイナリーである。
このコスパワインは、輸入元であるサントリーとサンタ・カロリーナの共同開発品だそうだ。

低価格のワインにしては、色合いもしっかりしている。
フル・ボディとまではいかないが、カシスやダークチェリー等の黒果実の香りを持ち、口に含むと果実味、タンニンがしっかりしている。
確かにサントリーが言う通り、この価格帯にしては”濃い旨”ワインと言える。
アルコール度数も13%ある。

最近チリ・ワインも価格が高くなったと思っていたが、一方でこんな安旨ワインも開発されていたのかと感心してしまった。
エチケットの可愛い超コスパワインを味わった、今日も楽しいお家ワインでした。