南青山のフレンチ、『CILQ(シルク)』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
ローラン・ペリエを飲み干すと、ブルゴーニュの赤を抜栓。
オリヴィエ・ルフレーヴ、ブルゴーニュ、ピノ・ノワール、2011年。
ドメーヌ・ルフレーヴの流れを汲む、オリヴィエ・ルフレーヴのスタンダードな赤。
コルクの状態は良く、香りも素晴らしい。
ACブルゴーニュでも、ピノ・ノワールの特徴がはっきりと出ている。
ベリー系の香り、広葉樹の落ち葉のニュアンスを持ち、柔らかな酸とタンニンのバランスが良い。
「美味しい。とてもACブルゴーニュとは思えないしっかりとした造りね」と彼女の評価も上々。
コート・ド・ボーヌ、コート・シャロネーズ、コート・ド・ニュイに所有する畑のピノ・ノワールを用い、オーク樽とステンレスタンクで15ヶ月熟成されている。
四皿目は、フォアグラ。
フランス産フォアグラのソテー、CILQスタイル。
上に載せられたカリッと揚がった牛蒡がアクセントとなっている。
五皿目は、国産銘柄豚のロースト、シャルキティエールソース。
トロトロの豚肉が口の中で溶ける。
野菜の使い方も気が利いている。
〆は、リゾット。
焼いたご飯の団子にスープを掛けて食べる。
素晴らしい香り。
今夜は、トリュフ、フォアグラ、そしてこのスープと、香りで魅了される。
デセールの名前は忘れてしまった。
ビターチョコレートは大人の味わい。
お腹はいっぱいでも、フレンチのデセールは必須アイテム。
今夜も良く食べ良く飲んだ。
高谷料理長と、彼女も交えて今夜の料理について意見を交わす。
食後の楽しい時間。
骨董通りを北に上り、青山通りに出る。
「今夜のお店、とても好きよ。また来たい」と彼女。
「うん、メニューが変わったらまた来よう。高谷さんにジビエを頼むのも好いよね」
彼女と過ごす青山の楽しい夜は、素敵に更けていきました。