
彼女と共に訪問した、六本木の『ラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブション』での楽しい食事の続き。
抜栓しておいた赤ワインを出してもらう。
シャトー・マルテ・レ・オー・ド・マルテ、2012年。
ドルドーニュ川左岸、AOCサント・フォア・ボルドーのワインである。
シャトー・マルテは1610年設立と長い歴史を持つ。
テンプル騎士団が巡礼者を受け入れる小さな別荘だったのだそうだ。

最初はかなり硬く、アルコールとタンニンが強い。
開いてくると豊かな果実味が現れ、リッチなボディを感じる。
酸とミネラルもあり、バランスの良いフル・ボディだ。
ぶどうはメルロー100%で、二年使用樽で18か月間熟成。

グラスに注いだ写真を撮り忘れ。
ヴィンテージが若いので、コルクはとても新しい。

彼女が選んだメイン料理は、マグレ鴨のロースト、玉蜀黍のガレットを添えて。
最近彼女はマグレ鴨がお気に入り。

私のメインは、仔羊背肉のロースト、クミンの香る茄子のコンポートとレモンのコンフィ。
ラムが大好きなので、見つけると必ずと言ってよいほど選んでしまう。

彼女が選んだデセールは、なめらかなショコラのガナッシュ、ビタークッキーでコーティングしたカカオのソルベと共に。

私のデセールは、ラムのグラニテ、パッションフルーツのムースリーヌと合わせ、ココナッツのエスプーマを載せて。
デセールまで”ラム”を選んでしまった。

『ラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブション』はカウンター席なので、ソムリエやスタッフと気軽に対話しながら食事ができるのが楽しい。
彼女もとても気に入ったようだ。
そうだ、帰りにここのショップでスイーツを買って帰ろう。
彼女と過ごす、素敵な六本木の午後でした。