
西麻布の一軒家フレンチ、『キャーヴ・ド・ひらまつ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
二種類目の白は、ボルドー、ソーテルヌの、ル・セック・ド・レイヌ・ヴィニョー、2012年。
ソーテルヌの白といえば、貴腐ワインのはずだが...。
このワインは、貴腐ワインで評価の高い、ソーテルヌ格付け第1級のシャトー・ド・レイヌ・ヴィニョーが造る辛口の白ワインなのだ。

最初に飲んだベルジュラックの白よりも更に薄めの麦藁色。
熟した洋ナシ、黄桃、パイナップル、そして蜂蜜のニュアンス。
完熟果実のアロマを持ちながら、綺麗な酸とミネラルを持つ、爽やかな辛口に仕上がっている。
彼女も、「このソーヴィニヨン・ブランは美味しい」との評価。
ぶどうは、ソーヴィニヨン・ブラン100%。

前菜は、トビウオのタルタル、新じゃがいもとキュウリの王冠仕立て。
料理の周りには、プロヴァンス産の塩が振り撒かれている。

三種類目の白は、シャトー・ド・シャントグリーヴ、ブラン・キュヴェ・カロリーヌ、2012年。
ボルドー、グラーヴ地区のワインである。
シャトー・ド・シャントグリーヴは、グラーヴで最も広い97haの畑を保有する、評価の高いシャトー。
キュヴェ・カロリーヌは白のスペシャル・キュヴェで、カロリーヌとはオーナーの孫娘の名前。

濃い黄金色。
他の二種類の白と比べ、セミヨン比率が高いとこんなに色が濃くなるのかと驚く。
熟した果実や蜜の香り。
バニラ、ローストしたナッツのニュアンスは樽由来か。
強い熟成感、複雑なストラクチャー、これは素晴らしい。
9か月間シュール・リーで樽熟成しており、新樽比率は50%。
セパージュは、ソーヴィニヨン・ブラン50%、セミヨン50%。

魚料理は、真サバのポワレ、ハーブのクルートと金糸瓜のエスカベッシュ。
皮をパリッと焼かれたサバが旨い。
そう言えば、今夜の魚はトビウオとサバとは面白い。

三種の白ワインを並べ、色の違いを確かめる。
写真ではわかりづらいが、グラーヴの色が圧倒的に濃い。

三階のメイン・ダイニングの入口には、大きな生花が置かれている。
使われている花は、いつも百合。
良い香りで迎えられるが、ダイニングルームとは仕切られているので、ワインの香りを邪魔することはない。
西麻布の『キャーヴ・ド・ひらまつ』で彼女と過ごす素敵な夜は続きます。