
今夜は冷えた微発砲ワインを抜栓。
イタリア、エミリア・ロマーニャ州のランブルスコ・セッコ、ジュゼッペ・ヴェルディ。
このワインは、駅のKALDIで衝動買いしたワイン2本の内の1本。
造り手は、パロマに本拠地を置くカンティーネ・チェチ。
パロマには一度だけ行ったことがある。
イタリア人の友人が連れて行ってくれた有名なレストランでのディナーで、前菜にプロシュートを注文した。
薄くスライスされたプロシュートが一枚ずつ巻いてバラの花のように美しく盛り付けられて出された。
ところが、量が半端ではなかった。
バラの花が32個も皿に載せられており、これだけでお腹がいっぱいになってしまった。

エチケットにはトーン記号が描かれ、ジュゼッペ・ヴェルディの名が入っている。
ヴェルディはパロマの生まれ。
その生誕200周年(2013年)を記念して造られた特別なランブルスコなのだ。

ミュズレには何やらわからない頭文字と数字が並んでいる。
ランブルスコの価格帯だと、ミュズレは銀色や黒の無地のコストを抑えたものが使われることが一般的だが、それに較べるとちょっとだけ綺麗。

グラスに注ぐと色合いはとても濃く、紫を帯びたガーネット。
プラムやダークチェリーの香り。
しっかりとした果実味を持ち、柔らかなタンニンも感じる。
これは上質のランブルスコだ。
アメリカでは、発泡性でアルコール度数が低いので、若者の間で”赤いコーラ”として人気を呼んだランブルスコ。
そんな飲み方をするのは勿体無い上質の造りをしている。

醸造家、アレッサンドロ・チェチはランブルスコの伝統に最新の技術を融合させ、一段上の品質を造り上げているのだそうだ。
それを支えているのが、ぶどう栽培。
収穫量を平均的なランブルスコの三分の一に抑え、果実味豊かなぶどうを栽培している。
使われているぶどうは、ランブルスコ・マエストリとランブルスコ・マラーニ。
上質のランブルスコを楽しんだ、今夜のお家ワインでした。