春日大社 そして 興福寺、唐招提寺、奈良 | ワインは素敵な恋の道しるべ

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白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

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USJで楽しい一日を過ごした翌日は、ユニバーサルシティ駅を午前の電車で出発し、奈良駅で車を借りる。

まず向かったのは、今年、第六十次式年造替を迎えている春日大社。

式年造替は、ほぼ20年ごとに行われている。

この御本殿は造替中の新しいもので、大神様は隣の移殿に御遷座されている。

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春日大社は、朱色が美しい。

平日でも礼拝者が多いが、驚いたことに中国人観光客が大半を占めている。



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春日大社で有名なのは、この釣り灯篭。

至る所に灯篭が多数並んでいる。

灯が燈る夜は美しいだろうと思っていると、夜の景色を再現した建物、藤浪之屋があった。

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建屋内に入ると、幻想的な世界が迎えてくれる。

美しいが、釣り灯篭は思ったほど明るくないことがわかった。



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御本殿には、第一殿から第四殿まで、四つの社がある。

今回、800年間門外不出だった各社の獅子と狛犬、計8体が特別公開されている。

内6体が鎌倉時代の作なのだ。

獅子は口を開けた阿形、狛犬は角があり口を閉じた吽形。

その造形の面白さに思わず見入ってしまう。

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次に向かったのは、興福寺。

国宝の東金堂。

中に納められた本尊の薬師如来像、日光・月光菩薩像は重要文化財。

そして文殊菩薩像、維摩居士像、四天王像、十二神将像は国宝。

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五重塔が美しい。

天平2年(730)に興福寺創建者、藤原不比等の娘、光明皇后によって建立された。

5度の被災・再建を経て、今の建物は応永33年(1426)のもの。








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興福寺の中心に位置する中金堂は、和銅3年(710)の創建で、その後7回にわたって被災し、7回再建されている。

最後の建物は老朽化により平成12年(2000)に解体され、調査の上、現在再建中である。

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興福寺は国宝館が素晴らしい。

観たかったのは、奈良時代天平文化を味わうことができる、阿修羅像。

そして、鎌倉時代に造られた木造の千手観音菩薩像。

520.5cmもあり、圧巻の迫力がある。

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次に向かったのは、唐招提寺。

753年に中国から来朝した鑑真大和上が、天平宝字3年(759)に創建した名刹である。



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この金堂も国宝。

美しい建物だ。

中には、いずれも国宝の本尊廬舎那仏座像、薬師如来立像、十一面千手観世音菩薩立像が納められている。

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金堂の後ろに見えるのは、国宝の講堂。

朝廷から賜った建物を移築したもので、建築様式が金堂とは異なっている。


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この瀟洒な建物は、国宝の鼓楼。

金堂、講堂が奈良時代(8世紀後半)の建造物であるのに対し、鼓楼は鎌倉時代(1240)に再建されている。


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手前が宝蔵、奥に少し見えるのが経蔵。

いずれも国宝で、奈良時代の建立。

特に経蔵は唐招提寺建立以前からここにあったもので、日本最古の校倉造りの建物と言われている。

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他にも国宝や重要文化財が多数ある。

落ち着いた境内は緑にあふれ、心に静寂をもたらしてくれる。

時は既に夕方となった。

今夜の目的の場所に移動するとしよう。

彼女と楽しむ奈良の旅の続きは、また明日。