
銀座の『ブラッセリー・ポール・ボキューズ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
アペリティフ、白ワイン、赤ワインの次は、ディジェスティフ。
赤と同じ造り手のワインだ。
ドメーヌ・アラン・ブリュモンのパシュラン・デュ・ヴィック・ビル、シャトー・ブースカッセ、ブリュメール、2007年。
アラン・ブリュモンについては昨日詳しく書いたので、省略。
パシュラン・デュ・ヴィック・ビルは、マディランと同一地域内で造られる白ワインのACで、甘口ワインが主体。

ぶどうは、プティ・マンサン。
スゥッド・ウエストの土着品種である。
フルーツや花の甘い香り。
口に含むと甘い果実味を持ち、熟成感もある。
大桶を用い、シュールリーで6か月間熟成させている。
マディランでこんな美味い甘口ワインが造られていたとは、初めて知った。
ラングドック・ルーションのワインを飲む機会は増えたが、これからは南西地域、スゥッド・ウエストも要注目だ。

今夜のデセールは、アニス風味のパイナップル、ココナッツ・アイスクリーム、アネットの香るパッションソース。
アネットはウイキョウ(アニス)の仲間のハーブで、英語ではデイル、日本ではフヌイユとも呼ばれる。
見て楽しく、食べて美味しいデセールだ。

ディナーの〆は、コーヒー。
今夜の料理もワインも素晴らしく美味しかった。
特にあまり飲まない産地のワインが当たりの時は、本当に勉強になり楽しい。

今夜飲んだワイン達。
今夜も良く飲んだ。
食事前のクレマン4杯は、ちょっと飲み過ぎ。

店を後にして、マロニエゲートの外に出る。
夜風が気持ち良い。
このまま帰るのはもったいない夜。
少し銀座の夜を歩くことにしよう。
今夜も楽しい、彼女と過ごす『ブラッセリー・ポール・ボキューズ銀座』の夜でした。