
西麻布のフレンチ・レストラン、『キャーヴ・ド・ひらまつ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
食事が終わると、フロマージュのワゴンが出される。
今夜のフロマージュの説明を聞く。
熟成状態を質問し、自分の目で確認し、今夜のフロマージュを選ぶ。

5種類を選んだ。
熟成の進んだエポワースは必須アイテム。
ブリーも良い香り。
ブルーと、二種のハードタイプも選択。

フロマージュに合わせ、さらに赤ワインを飲むことにする。
熟成の進んだブルゴーニュは、フロマージュにとても良く合う。
ピノ・ノワールの香りに酔いしれ、フロマージュの香りとのマリアージュを楽しむ。

今夜飲んでいる赤は、ルイ・ジャドのボーヌ、プルミエ・クリュ、レス・グレーヴ、2005年。
ルイ・ジャドは二人が好きなドメーヌ兼ネゴシアン・エルヴール。
海外に旅した時には、欧米では地元のワインを飲むが、東南アジアや中国、台湾ではルイ・ジャドやルイ・ラトゥールのワインを選べば間違いがない。

フロマージュを食べ終えると、ディジェスティフの時間。
カクテル・メゾン、ライチ。
ライチ・リキュールにライチ・ジュースを加え、クレマン・ド・ブルゴーニュで割ったもの。
クレマン・ド・ブルゴーニュは、ヴーヴ・アンバルのミレジム、2013年。

使われているライチ・リキュールは、ディタ・ライチ。
フランスのペルノ社の製品で、世界で初めて造られたライチのリキュールである。
1980年代に開発され、日本でも1990年代から多くのカクテルに使用されている。

今夜のデセールは、ブルーベリーのムース・ヨーグルトのミロワール仕立て、ベルヴェンヌのアイスクリームを載せて。

食後のコーヒーは美味い。
「今夜の料理もワインも美味しかったわ」
「うん、柳原シェフの料理は安心して楽しむことができるね。それに佐々木ソムリエのワインの選択も今夜は面白かったね」

今夜も良く食べ良く飲んだ。
そろそろ帰るとしよう。
今夜のワインたちが二人を見送ってくれる。
西麻布の『キャーヴ・ド・ひらまつ』で彼女と過ごす楽しく美味しい夜でした。