
神谷町の人気のイタリアン、『ナポリ・スタカ、ピッツェリア・ダ・ペッペ』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
白ワインは、店長のおすすめ。
レ・テッレ・デル・ノルマンノが造る、ペコリーノ、テッレ・ディ・キエッティ、2013年。
この造り手はカンパーニャなのだが、テッレ・ディ・キエッティはアブルッツォ州。
しかもペコリーノというぶどうは、マルケ州の土着品種。

何とも不思議なワインだが、このお店の直輸入ワインなのだそうだ。
色合いは濃い目の黄金色。
桃や洋ナシの濃厚な果実香。
ジューシーで余韻の長い辛口。
使われているぶどう”ペコリーノ”とは”羊”の意味。
一説によると、昔は羊の餌にされていたぶどうだとのこと。

続く料理は、水牛のモッツァレラとプロシュートの盛り合わせ。
この大きな水牛のモッツァレラがたまらなく美味いのだ。
「これもミラノのモンテナポレオーネ通りのお店で食べたわね」と彼女も嬉しそう。

「うん、やはりモッツァレラはカンパーニャの水牛のに限るね」。
モッツアレラは二つに切り分けても十分な大きさがある。
外側は張りのあるちょっと固めで、中はクリーミー。

人気メニューのドン・サルヴォが届く。
トマトソース、水牛のモッツァレラ、パルミジャーノ、リコッタ、スパイシーサラミ、バジルで作られている。

この角のピッツァ生地の中にも、たっぷりのモッツァレラが入っている。
美味いが二人で食べると、お腹がいっぱいになってしまう。

店を訪れたときは、外はまだ充分に明るかった。
気が付くと店の外には明かりが灯り、涼しくなったテラス席でも多くの人が食事を楽しんでいる。
そしてその横にはテーブル待ちの長い列。
彼女と過ごす神谷町の『ナポリ・スタカ、ピッツェリア・ダ・ペッペ』の楽しい夜は続きます。