
今夜は、フランス、ロワールの白を抜栓。
ロワールと言っても、サンセールやピュイィ・フュメではない。
ロワール川流域、ナントで造られる、ミュスカデ・セーブル・エ・メーヌ、シュール・リー、2014年。
ミュスカデは手ごろな価格で購入できる良質の白なので、若い頃には良く飲んだ。
このミュスカデの造り手は、ドメーヌ・デ・ライレール。
ドメーヌの現在の当主、クロード・ミシェル・ピションは6代目という名門で、所有するぶどう畑は920haと広大。

エチケットには、必要な情報が全て書かれている。
ドメーヌ名、AOC名、ヴィンテージ、そして造り手の名前。
ドメーヌ名に加え、ドメーヌ・オーナーの名前が書かれているとは面白い。

エチケットには、受賞歴を示すシールも付いている。
フェミナリーズ2015年金賞、ジルベール&ガイヤール・ワインガイド誌2015年金賞。
フェミナリーズとは女性が審査するコンクールで、日本で言えばサクラ・アワーズ。
メダルの絵は、左側が女性の顔で、右側がワイングラスを表している。

エチケットとは別に、ネックの部分にも金賞のシールが貼られている。
チャレンジ・インターナショナル・デュ・ヴァン2015年のメダルだ。
つまりこのワインは、三つのコンクールで金賞を受賞しているということ。

シュール・リーの表記はエチケットにも入っているが、面白いことにボトルにも刻印されている。
ということは、専用ボトルということだ。

グラスに注ぐと、綺麗なレモン・イエロー。
香りはフルーティで、レモンやグレープフルーツ等の柑橘系。
口に含むと、シュール・リーらしい複雑さを持つ中に、ピーチや洋梨のニュアンス。
果実味も充分で、余韻も長い。

やはりシュール・リーで造られたミュスカデは美味い。
家飲みセラー用に、買い足しておこう。
久し振りのミュスカデを楽しんだ、今夜のお家ワインでした。