友人たちと過ごす神田の蕎麦店、『むら治屋』での楽しい夜の続き。
あっという間に一本目の一升瓶、鍋島、特別純米酒を飲み干してしまった。
そこで二本目の一升瓶を抜栓。
黒牛、純米原酒、中取り、無濾過生酒。
和歌山県海南市黒江の名手酒造が醸す酒である。
名手酒造の創業は慶応二年(1866年)。
地名の黒江は、浜辺に黒い牛の形をした岩があると万葉集に詠まれていたことから付いた名前。
そこで黒江にある名手酒造の酒を、黒牛と名付けたのだ。
ラベルには万葉黒牛の里と記されている。
原料米には山田錦が使われており、アルコール度数は18.5%と高い。
蕎麦屋で飲む時は、卵焼きと海苔は定番メニュー。
濃厚な卵焼きが美味い。
やはり日本酒に刺身は良き友。
白身も光物も絶品。
桜エビがお造りに出されるのは珍しい。
蕎麦屋の天麩羅も、定番メニュー。
日本酒を飲む時には、天麩羅は悪酔い防止になる。
惣譽(そうほまれ)、特別純米、生酛仕込。
栃木県芳賀郡の惣誉酒造の酒である。
創業は、明治5年。
この酒も山田錦が使われており、精米歩合は60%。
アルコール度数は15%。
手の掛かる生酛造りを丁寧に行った、美味し酒である。
鶏のから揚げ。
店ごとに味が違うのが楽しい、どれも美味しい万人好みの料理だ。
そうか、蕎麦屋なので鴨南蛮用の鴨があるのか、と妙に納得してしまう。
でも、写真撮り忘れ。
確かお腹がいっぱいで蕎麦を食べない人が居たので、私は盛り二枚を食べた気がする。
やはり一升瓶三本は飲み過ぎだ。
友人たちと過ごす、神田の『むら治屋』での美味しく楽しい夜でした。