イオン・スタイルのワイン売り場に、いろいろなワインをワオン・カードで試飲できるサーヴァーがあるというので、試してみることにした。
白ワインが8種類。
隣のワイン売り場で販売されているボトルが並べられている。
ボトルでの販売価格が4000円程度のワインが、30mlで200円、60mlで400円、90mlで600円で販売されている。
ボトルで2000円~2500円程度のワインは、その半額だ。
生春巻きは彼女の好物。
もう少しレアーな方が好きだが、食品売り場の料理としては立派。
今夜の赤ワインはフルボディも揃っているので、肉料理も仕入れておく。
今夜はプロシュートではなく、ハモン・イベリコを選択。
生ハム等、塩分が強いものを買っているので、ブルーは避けることにする。
選んだのは、ウォッシュドのマンステール。
顔を近付けると、強烈な熟成香が鼻をつく。
チーズ用のクラッカーもあったが、今夜はカリカリのフランスパンを選択。
ワイン・サーヴァーのそばのテーブルに着くと、ワイン・タイムの始まり。
最初のグラスはサーヴァーのワインではなく、冷蔵庫からスパークリングを出してもらう。
モンテベッロ・ビアンコ。
イタリア、ヴェネト州のベッレンダが造るスプマンテである。
オーナーのコスモ一族は古くから自家用ワインを造っていたが、本格的生産のためにベッレンダを設立したのは1987年と新しい。
コストパフォーマンスが良く、日本のイタリアン・レストランで多く採用されているスプマンテである。
最初の白ワインは、イタリア、ピエモンテ州のデッツァーニが造る、ロエロ・アルネイス。
ヴィンテージはチェックし忘れた。
ロエロ村で造られる、アルネイス種のワイン。
栽培が難しく忘れ去られていた古いぶどう品種、アルネイスをピエモンテの造り手たちが再興させ、今では人気品種となっている。
彼女も私も、アルネイス復興の立役者、ブルーノ・ジャコーザのロエロ・アルネイスが大好きだ。
このアルネイスは、色合いが思ったよりも濃く、輝く黄金色。
色合いに反して飲み口はすっきり爽やか。
柑橘系や洋梨の香りを持ち、酸味も心地よい。
二杯目の白ワインは、フランス、ボルドーのクラレンドル・ブラン、2013年。
何度も飲んだことがあるワインだ。
造り手は、シャトー・オー・ブリオンとシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンを擁するクラレンス・ディロン・ワインズ。
シャトー・オー・ブリオンの歴史の始まりは1533年と古いが、クラレンス・ディロンがシャトーを購入したのは1935年。
1983年からはルクセンブルク大公国ロベール殿下がCEOに就任し、多くの改革を行っている。
その一つが、オー・ブリオンとラ・ミッションの白ワインの生産量が少なく高価であるため、高品質で購入しやすい白ワインを造りだした。
それがこのクラレンドル・ブランで、2013年は特に出来が良い年なのだそうだ。
さて、イオン・スタイルでのワイン探索はまだ続きます。