今夜のお家ワイン、レ・ヴァカンツェ、ヴェネト、イタリア | ワインは素敵な恋の道しるべ

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白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。


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今夜はイタリアの人気ワインを抜栓。


ヴェネト州のカンティーナ・ダウトーレが造る、レ・ヴァカンツェ、シャルドネ。


長い名前だが、レ・ヴァカンツェとはヴァカンスという意味。


微発泡性の軽快なワインなので、夏のヴァカンスに海辺でキンキンに冷やして飲むのに最適なのだ。


フリッツァンテ・デル・ヴェネトとは、ヴェネト州のフリッツァンテ。


フリッツァンテは微発泡の意味で、1~2.5気圧と、スプマンテ(3気圧)より低く設定されている。



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エチケットの上側にはレ・ヴァカンツェ、下側にはカンティーナ・ダウトーレと書かれている。


そして一番大きく真ん中に書かれているのは、シャルドネ。


ヴェネト州ソアヴェ地区のシャルドネ100%で造られているのだ。


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コルクにラテン語の面白い言葉が刻印されている。


”NUNC EST BIBENDUM”、ヌンク=今こそ、エスト・ビベンドゥム=飲むべし。


これは、古代ローマの南イタリアの詩人、ホラティウスの詩集にある有名な言葉である。


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この言葉には続きがある。


”Nunc pede libero pulsanda tellus.”、ヌンク=今こそ、リーベロー=自由な、ペデ=足取りで、テッルース=大地が、プルサンダ=踏まれるべし。


続ければ、「今こそ飲むべし、今こそ自由な足取りで大地が踏まれるべし」という詩の一節なのだ。


グラスに注ぐと、淡い黄金色。


グラスに細かい泡がいっぱい付く。


強く冷やしているので、香りはあまり出ていない。


口の中で温めると、パイナップルやリンゴのフルーツ香。


小さく弾ける泡が清涼感をもたらす。


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上質のシャルドネでありながら、微発泡によって爽快なワインに仕上がっている。


アルコール度数は11%。


これは美味い。


人気の理由がわかった。


買い足して夏に飲みたいと思う。


今夜も楽しいお家ワインでした。