墨堤での花見の続き。
浅草から吾妻橋を渡り、墨東の墨田堤で花見、そして桜橋を渡って墨西に戻り、今戸神社に参拝した後、今戸にある寿司屋、『鮨勝』に向かう。
私の馴染みの鮨屋だが、彼女を伴って訪れるのは初めて。
『鮨勝』のご主人は鮨業界では有名人。
若い頃はゴルフ研修生をしていたこともあり、青木功や尾崎兄弟を育てた林由郎(2012年没)と懇意にしていた。
ワシントンのポトマック河畔の桜まつりで、日本を代表して鮨を握ったこともある。
私が米国人の友人を連れて行くと、ご主人の記事が載ったワシントン・ポストを持ってきて、見せてくれたものだ。
ご主人とは、長いお付き合い。
お歳を尋ねると、もう80歳になられたとのこと。
私も歳を取るはずだ。
何時もはカウンターに座るが、今日は小座敷を選択。
一時間ほど歩いてきたので、喉が渇いていた。
そこで何時もはあまり飲まない生ビールで始めることにする。
冷えたアサヒ・スーパードライが喉に染み渡る。
ビールのお供は、海苔の佃煮、ホタルイカ、紋甲烏賊の味噌焼き。
ビールとの相性抜群。
身がぷりぷりで旨味が口いっぱいに広がる。
この牡蠣は長崎産なのだそうだ。
この時期、九州産の牡蠣が美味い。
どの素材も目利きのご主人が選んだもの。
久し振りに美味い刺身を食べた気がする。
ご主人の故郷、長野の酒。
信濃の国、酔園。
安曇野のEH酒造が醸す酒である。
EHとは、エクセル・ヒューマン・グループのこと。
辛口で切れがあり、まさに鮨屋に置いて美味い酒である。
味付けが美味いので聞いてみると、醤油、味醂に加え、隠し味として味噌が使われているとのこと。
江戸前の穴子は私の好物。
大トロもとろけるように旨い。
彼女と過ごす、花見と鮨の楽しい一日でした。