千葉中央にあるイタリアン、『アクア・エ・スオロ』での楽しい夜の続き。
イタリア、トレンティーノ・アルト・アディジェのソーヴィニヨン・ブラン、フランス、ラングドック・ルーションのシャルドネを飲んだあとにオーナーが抜栓したワインは、カリフォルニアのニュートンが造るシャルドネ、レッド・ラベル、2014年。
ニュートンの醸造責任者とは赤坂の『ヴィエイユ・ヴィーニュ・マキシム・ド・パリ』で開催されたワイン会でお会いしたことがあるが、ワインをこよなく愛する情熱的な方だった。
このレッド・ラベルには、ソノマの畑のぶどうが66%、ナパの畑のぶどうが34%使われている。
ニュートンは好きなワイナリーだ。
ぶどうの自然な味わいを損なわず、ノンフィルターで果実味の重厚な素晴らしいワインを生み出している。
色合いは美しい黄金色。
リンゴやパイナップル、熟した洋梨や桃の香りを持つ。
口に含むと、心地よい樽香と素晴らしい果実の凝縮感。
驚いたことに、ジャン・クロード・マスのシャルドネと似ている。
完熟した良質のぶどうを厳選し、自然な果実味を損なわずに醸造すると、こんなワインになるのだと両者は語っているかのようだ。
普通は牛肉なので、馬肉とは珍しい。
馬刺しは好物なので、迷わず注文した。
トリッパも好物なので、よく食べている食材である。
熱々の状態でテーブルに届くと、香ばしい香りが食欲を誘う。
トリッパをパンに載せて食べる。
これは美味い。
ワインをどんどん飲んでいるが、トリッパとパンをお腹に入れると酔いを防ぐことができる。
今夜は一人なのでちょっと寂しく思っていたが、オーナーの淺野さんとのワイン談議が楽しく、一人であることを忘れてしまう。
淺野さんが、お客さんに少しでも安く美味いワインを飲んでもらうためにワイン選びに努力されていることが、話からも伝わってくる。
ワインのソムリエ資格に加え、野菜ソムリエの資格も持たれている。
オーナーがワインと料理に熱い想いを持っている店は、客にもその情熱が伝わってくる。
前回の写真に比べれば今回の写真は良く撮れているので、ちょっとほっとする。
今夜のワインはイタリアで始まり、フランス、アメリカと回り、再びイタリアに戻ってきたことになる。
アブルッツォ州のファルネーゼが造る、エディツィオーネ、チンクエ・アウトークトニ、No.14。
凄いワインを選んでくれた。
ファルネーゼの最高峰のワインで、ルカ・マローニ誌で何度も最優秀ワインに選ばれている。
このN0.14 (2012年ヴィンテージ) も、2015年版で赤ワイン部門の第一位に輝いている。
エディツィオーネは単一州のぶどうではなく、アブルッツォ州とプーリア州のぶどうを混ぜて使用しているため、ワイン統制法に従ってヴィンテージを表記することができない。
そこで毎年No.が付けられており、No.14は2012年ヴィンテージに当たる。
と言うことは、エディツィオーネのファースト・ヴィンテージは1999年ということになる。
ところで、このボトルはとても重い。
ワインと同じく重厚感があるのは良いが、あまりに重いので、中にどの位ワインが残っているのかわからないのが問題だ。
色合いはとても濃いガーネット。
プラムやブラックベリー等の黒果実、そして焦げたオークやバニラも感じる。
素晴らしい熟成感を持ち、タンニンは重厚で滑らか。
オークのバリックで発酵させ、12~14ヶ月熟成させた後にリリースされている。
セパージュは、モンテプルチアーノ33%、プリミティーヴォ30%、サンジョヴェーゼ25%、ネグロアマーロ7%、マルヴァジーア・ネーラ5%。
因みに名前の"チンクエ・アウトークトニ"とは、"5種類の土着ぶどう品種"という意味である。
〆のパスタは、オーナーお薦めの”名物、激辛、ペンネ・アラビアータ”。
確かに非常にホット!
でも、この辛さが病み付きになる美味さ。
まだ赤ワインを飲みたかったので、チーズの盛り合わせをお願いした、が、写真を撮り忘れ。
パルミジャーノ・レッジャーノ、ミモレット、シェーブル、ゴルゴンゾーラ・ピカンテ。
食べ頃のチーズを揃えておくのは、チーズ文化が定着していない日本ではレストランにとって結構負担となる。
だから、美味しいチーズを置いている店は貴重だ。
ウォッシュドも食べたいところだが、ここは一人何万円もする高級フレンチではないので、この我儘は封印。
グルメ仲間の推薦ではない初めてのお店が当たりの確率は、とても低い。
でも『アクア・エ・スオロ』は大正解。
ちょっと食べ過ぎ飲みすぎでしたが、楽しい千葉中央の夜でした。





