今夜は一人ワイン、アクア・エ・スオロ、千葉中央 | ワインは素敵な恋の道しるべ

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白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。


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久し振りの日本でのこと。


今夜は千葉中央で一人ご飯。


家に帰って夕食をとる予定だったが、用事が長引き、お腹が空いたので食べて帰ることにした。


選んだお店は、『アクア・エ・スオロ』。


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駅ビルの中にあるので、すぐに電車に乗ることができて便利。


店構えは、まさにイタリアン。


木の板に書かれた名前で、ここが目的の店であることを確認する。


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店内はリストランテでもピッツェリアでもなく、トラットリアと言った感じ。


今夜のおすすめ料理とグラス・ワインが大きな黒板に書かれている。


さて、今夜は何を食べようか。


一人なので、ワインはボトルではなくグラスで何種類か飲んでみようと思う。


IMG_20160216_225230.jpg お店のオーナーとグラス・ワインの相談をしていると、「これを飲みながら選んでください」と、グラス・ワインのサーヴィス。


ワイン談議に花が咲きワイン選びに時間が掛かりそうだったので、オーナーが気を利かせてくれたのだ。


こんなちょっとした気遣いが、初めて訪れたお店の居心地を良くしてくれる。


イタリア、トレンティーノ・アルト・アディジェ州のグルッポ・メッツァコロナが造る、トロイ、ソーヴィニヨン・ブラン、ヴィニェティ・デッレ・ドロミティ、2013年。


トレンティーノのワインを飲むのは久し振り。


トレンティーノ・アルト・アディジェ州のワインはイタリア語かドイツ語表記だが、このワインは裏のエチケットの説明書きに英語が使われている。


と言うことは、輸出用にデザインされたボトルのようだ。


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色合いはレモン・イエロー。


柑橘系の香り。


口に含むと桃やパイナップルのニュアンス。


酸は控えめだが、ミネラル感はしっかりとある。


フレッシュで爽快なソーヴィニヨン・ブランだ。


これはスターターとして、とても良い。


オーナーのご配慮に感謝。


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頼んだ料理は、シーザーサラダ。


最初にサラダを食べるのは、ダイエットの王道。


色々食べたいのでスモール・サイズで頼んだが、それでも充分なヴォリュームがある。


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次のグラス・ワインは、ジャン・クロード・マスのシャルドネ、レゼルヴ、2013年。


え、ここはイタリアンでは?


オーナー曰く、美味くてリーズナブルな価格で手に入るワインがあれば、フランス産でもカリフォルニア産でも置いているのだそうだ。


ワイン・ラックを覗くと、ケンゾーのアサツユやシャトー・カロン・セギュールもあるし、アルマヴィーヴァやオーパス・ワンまで置いている。


アルマヴィーヴァは、チリでコンチャ・イ・トロとバロン・フィリップ・ド・ロートシルトがジョイントで造る素晴らしいワインで、名前はモーツァルトの「フィガロの結婚」に出てくるアルマヴィーヴァ伯爵に因んでいる。


そして日本酒の獺祭も各種揃えられている。


そこで、獺祭の名前の元となった故事と、旭酒造所在地の地名(岩国市周東町獺越)などをひとしきりご紹介してしまう。


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余談が長くなってしまったが、ジャン・クロード・マスは今を時めくラングドック・ルーションの人気醸造家。


このシャルドネはブルゴーニュのものとは異なり、果実味の凝縮感が半端でなく、ラングドック・ルーションの太陽の恵みを感じる。


色合いも輝く黄金色で、南国系の果実や桃、熟した洋梨の香りを持つ。


口に含むと素晴らしい凝縮感を持ち、樽香やヴァニラ香も心地よい。


さすがジャン・クロード・マス、重厚だが切れの良い辛口に仕上がっている。


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この方が代表の淺野学さん。


ブログへの顔出しをお願いしたところ、「エッ・・・、」とちょっと恥ずかしそうな顔をされた。


まさにその瞬間を撮影してしまった。


ワインに愛情を持たれている方との話は楽しい。


話が弾み、また新しいボトルを持って来られて、抜栓。


これで三本目を開けたことになる。


『アクア・エ・スオロ』での楽しい夜は、まだ続きます。