今夜のお家ワイン、ナカイ・メルロー、カリフォルニア | ワインは素敵な恋の道しるべ

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白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。


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今夜は、大好きなカリフォルニアの造り手のワインを抜栓。


ナカイ・ヴィンヤードのメルロー、2008年。


中井章恵(ナカイヨシアキ)さんがロシアン・リヴァー・ヴァレーで造るワインである。


今まで私のセラーのナカイ・メルローは全て2006年ヴィンテージで、昨年の秋にこのヴィンテージは飲み終えた。


最後のボトルは9年間の熟成を経たことになるが、ますます美味さが増し、長期の熟成に耐えるワインであることがわかった。


現在販売されているヴィンテージは2012年なので、熟成感を味わうにはかなりの期間保管しなければならないことになる。


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今回のボトルは正規代理店のデプト・プランニングから直接分けてもらったので、2008年と言うバック・ヴィンテージを手に入れることができた。


ボトルのエチケットには、中井さんのサインを入れてもらった。


普通はボトルにサインを入れるのだが、それでは飲み終えた後にボトルを捨てるとサインも失われてしまう。


そこで私用には、エチケットにサインを入れるようにしてもらっている。


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こうすれば、サイン入りのエチケットとして保管することが出来るのだ。


裏面には、中井さんのぶどう造り、ワイン造りの基本的考え方が簡明に記されている。




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2008年のコルクには刻印が無く、何となく味気ない。


今まで飲んだ他のボトルのコルクには、ナカイ・ヴィンヤードの文字と中井さんの”丸に三つ柏”の家紋が刻印されていた。



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2008年ヴィンテージなので、ボトリング後6年程度経過していることになる。


コルク下面の着色は濃く、酒石も少し付いている。


香りも問題なく、濡れ具合も綺麗で状態は良いようだ。


テイスティングが楽しみになる。



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色合いはかなり濃い。


口に含むと、既に充分な熟成感を持っていることがわかる。


カシスやブラックベリーのニュアンス。


腐葉土やバニラも感じる。


樽香も心地良く、タンニンは円やか。


2006年は美味しかったが、2008年もなかなか良いようだ。



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このボトルを分けていただいた時の、中井さん。


ぶどう栽培、ワイン醸造について質問すると、食事を忘れて熱心に説明してくれる。


決して饒舌ではないが、言葉の一つ一つに実体験が詰められており、ぶどうとワインに対する強い愛情を感じる。


こんな中井さんが大好きだ。


新しいヴィンテージも美味しかった、今夜も楽しいお家ワインでした。