今夜は何を飲もうかと、セラーを覗き込む。
あれ、一昨年の春に旅したバルセロナで購入してきたワインがまだ残っていた。
サンジョセップ市場近くのワイン・ショップで、数本を購入した内の1本だ。
フィンカ・エル・レホネス、アイレン、2013年。
バルセロナで購入したので、大部分はカタルーニャのワインを選んだが、このワインは良く見るとヴァルデペナスのワインだ。
ヴァルデペナスはカスティーリャ・ラ・マンチャ州にある九つの原産地呼称のひとつ。
カスティーリャ・ラ・マンチャはスペイン最大のワイン産地で、スペイン産ワインの実に50%を占めている。
その生産量を支えているのが、乾燥したカスティーリャ・ラ・マンチャの気候に耐えるアイレン種のぶどうで、単一のぶどう品種としては世界最大の生産量を誇っている。
色合いはかなり濃い黄金色。
香りはフルーティ。
熟した洋梨やメロンの香り。
口に含むと、乾草のニュアンスを持つ辛口。
酸は強くなく、余韻も短い。
日本ではアイレン種のワインを飲むことはほとんど無い。
もっとアイレンを知るために、見付けたら買おうと思う。
これがサンジョセップ市場の入り口。
バルセロナの繁華街に位置し、観光名所にもなっている。
中には野菜・果物のお店や、生ハム・サラミの専門店、チーズの専門店等が多数軒を揃えている。
市場の中には、カウンター席を持つ食堂もあり、ワインと共に旨い料理を味わうことができる。
そして市場の正面向かって右手にあるのが、このワイン・ショップ。
スペイン・ワインには詳しくないので、店の方に相談して数本を購入した。
バルセロナの楽しい旅を思い出す、今夜も楽しいお家ワインでした。