グイダルベルト、2007年。
サッシカイヤで有名な、テヌータ・サン・グイドのワインである。
このワインは彼女が好きなので三本購入した。
1本は彼女にプレゼントし、1本は彼女と一緒に飲み、そして残った1本を今夜飲むことにしたのだ。
サッシカイヤのセカンドと言われることもあるが、セカンドと言うより弟分的位置づけのワインである。
グイダルベルトの畑は、サッシカイアの畑の道一本隔てた隣。
サッシカイアがイタリアでも手に入らないので、イタリア国内向けを意識して造られた、"早く飲んで美味しいサッシカイア"なのだ。
エチケットの上部には、サッシカイアの名前とロゴが入っている。
グイダルベルトにはセカンド・ワインがある。
同じ畑から造られるレ・ディフェーゼがそれであり、レ・ディフェーゼでも充分に美味しいのだ。
グイダルベルトが無いときはレ・ディフェーゼを飲んでいるが、どちらも手に入りにくいワインである。
ワインに接していた部分は赤黒くなっており酒石も付いているが、弾力性に富む良いコルクなので、あまり上部までは濡れていない。
ワイナリー名とヴィンテージの他に、産地の名前、ボルゲリが刻印されている。
今では有名な産地となったボルゲリだが、それもひとえにサッシカイアのお陰と言える。
このサッシカイア・ブルーとも言える、濃く明るいブルーが好きだ。
イタリア最高のエノロゴ、ジャコモ・タスキのワイン造りがしっかりと活きている。
熟成は、新樽バリック30%(フレンチ・オークとアメリカン・オーク半々)、セカンド・バリック30%、そしてサッシカイア使用バリック40%を用いて行われる。
12か月の樽熟の後に、グイダルベルトとレ・ディフェーゼに選別されている。
2007年のセパージュは、メルロー45%、カベルネ・ソーヴィニヨン45%、サンジョヴェーゼ・グロッソ10%。
充分な熟成期間を経ているので、タンニンはとても滑らか。
ビター・チョコレート、プラム、ブラックベリーの果実味を持ち、強い熟成感とのバランスが良い。
強く深く、そして洗練されたボディだ。
やはりテヌータ・サン・グイドのワインは最高だ。
今夜も楽しい、お家ワインでした。