ある東京近郊の街で過ごす、風邪の夜の続き。
牛肉料理が出たので、今夜は飲まないつもりだが、ハウス・ワインの赤を1杯だけ追加することにする。
赤もチリのフロンテラのワインで、ぶどうはカベルネ・ソーヴィニヨン。
フロンテラはチリを代表するワイナリー、コンチャ・イ・トロの製品。
本当に美味い高級ワインから、フロンテラのようなデイリー・ワインまで生産しており、保有するぶどう畑はチリ全土で9,000haに及ぶ。
先に飲んだシャルドネは、全く味がわからなかった。
さて、赤はもう少し味がわかるだろうか。
白よりは美味しく感じるが、それでもワインであることがかろうじてわかる程度の味覚しかない。
風邪の影響、恐るべし。
やはり今夜は飲まない方が良いようだ。
食べログによると、この店の”真夜中のカレー”が人気なのだそうだ。
そこで〆に注文すると、今は人気メニューが変化し、”つけ麺”が一番人気なのだそうだ。
ちょっと食べ過ぎとは思いながら、バーがまかない食に作っていたというつけ麺”を注文。
豚骨を砕いて丁寧に出汁を取って作っている本格的な豚骨スープ。
これは掛け値なしに旨い。
お腹はいっぱいなのだが、残さず食べてしまった。
そこで、スーパードライのドラフト・ビアを注文。
これは美味そうだ。
ところが飲んでみると、めちゃくちゃ苦い。
味がわからず、苦みしか感じないのだ。
今夜はお酒を控え、おとなしくホテルに帰って寝ることにしよう。
結局お店の人に駅前まで迎えに来てもらった。
外に出て振り返ると、確かに店の名前が書かれている。
これを見付けられなかったということは、やはり風邪が重症だ。
ほとんど飲まずに過ごした、風邪の夜でした。