風邪、まさか・・・、今夜は飲まずに寝よう! | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。


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ちょっと用事があって訪れた、東京近郊の街でのこと。


初めての街なので、駅前の○○グランド・ホテルに宿泊した。


大抵の場合、グランド・ホテルと名が付くと、その街で一番良いホテルの可能性が高いのだ。


朝起きると頭が重く、喉や関節が痛い。


これは、ひょっとして風邪!?


もう10年以上風邪を引いたことが無いし、風邪を引くのは精神が緩んでいる証拠だと思っていた。


確かに英語での論文提出で半徹夜が続き、体力は落ちていた。


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基本的に私は薬を飲まない。


美味しいものを食べて暖かくして寝ていれば治ると信じている。


下痢になっても決して下痢止めを飲まない。


悪いものがあるから排出しているのであり、これを止めては身体に害になると思っている。


用事が終わって、やっと夜。


まずマッサージを90分受けて身体をほぐすと、美味いものを食べることにする。


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初めての街なので、食べログで”イタリアン、一人でも可”で検索して一番最初に出てきた、お店。


店に入ると、これは紛れもないバー。


今夜はお酒を飲まないのにどうしよう。


ワイン・リストを見ていると、好きなガヴィ・デ・ガヴィがあったので、1本注文してしまう。


でも、お店の方の”お客様、風邪気味とのことですが、本当に1本飲まれますか?”の問いかけに、我に返る。


結局お店の勧めで、ハウス・ワインを1杯だけいただくことに。


チリを代表するワイナリー、コンチャ・イ・トロが造る、フロンテラ、シャルドネ。


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料理は、ヴィタミンを摂るために、アヴォカドとモッツアレラのカプレーゼ風。


これが結構美味い。


でも、ワインの味は全くわからない。


元々安いハウス・ワインなのでボディがどうのこうのと言うつもりは無い。


でもこのワインは、トロピカル・フルーツの華やかさを持つ気軽でフレッシュな味のはずなのだが、本当に味が全く分からないのだ。


風邪が結構重症だと気が付く。


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そこで、スタミナも付けなければと牛の温カルパッチョを注文。


焼き加減も良く、これは美味い。


ヴォリュームもたっぷりだ。


料理の味はわかるのに、ワインの味がわからないとは、やはりワインはとても繊細な味覚と嗅覚を必要とする飲み物なのだ。


本当に何年振りかに引いた風邪の夜の続きは、また次回。