今夜のお家ワイン、ミッレ・エ・ウナ・ノッテ、ドンナフガータ、イタリア | ワインは素敵な恋の道しるべ

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白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。


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お家で飲んだ、イタリア、シチリアの大好きな造り手、ドンナフガータのフラッグシップ、ミッレ・エ・ウナ・ノッテのご紹介の続き。


ドンナフガータ(「逃避する女」という意味)の名前の由来と、ミッレ・エ・ウナ・ノッテ(「千夜一夜物語」)の名前、エチケットの図柄(サンタ・マルゲリータ・ベリーチェ宮殿)の説明は昨夜書いた。


ドンナフガータのワインには、それぞれ歴史の逸話が込められており、エチケットもそれに応じたものとなっている。


好きなのは、タンクレディやリゲアだ。


シチリアのドンナフガータがある場所を舞台にしたジョゼッペ・トッマージ・ディ・ランペデゥーザの小説、「山猫」の主人公がタンクレディであり、彼が描いた魅力的な人魚の名前がリゲアなのだ。


「太陽の色した乱れ髪から海水は滴り落ち、大きく見開いた緑色の目を濡れ染める・・・」とリゲアは描かれている。


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ミッレ・エ・ウナ・ノッテに関連する名前のワインもある。


それが、このシエラザーデ。


「千夜一夜物語」(または「アラビアンナイト」)の主人公の名前だ。


妻の不貞を見て女性不信となったシャフリヤール王が、国の若い女性と一夜を共にしては殺していたのを防ぐため、大臣の娘シエラザーデ(シェヘラザーデ)が自ら王に嫁ぎ、毎夜王に興味ある物語を語り、王は続きを聴きたいためにシエラザーデを二百数十夜にわたって生かし続け、遂には殺すのを止めたという物語。


この物語にインスピレーションを得て造られているのが、このシエラザーデで、ネロ・ダヴォラとシラーを半分ずつマリアージュした素晴らしいワインである。


シエラザーデのご紹介は、以前(2015.04.17)にしたことがあるので、良ければ参照願いたい。


さて、ここで以前に開催した「ドンナフガータを飲み尽くす会」で使用したワイン(ぶどう)は以下のとおり。


白ワイン

アンティリア (アンソニカ、カタラット)

ポレーナ (カタラット、ヴィオニエル)

リゲア (ジビッボ、アンソニカ、カタラット)

ラ・フーガ (シャルドネ)

ヴィニャ・ディ・ガブリ (アンソニカ)

キアランダ (シャルドネ、アンソニカ)


赤ワイン

セダーラ (ネロ・ダヴォラ)

シエラザーデ (ネロ・ダヴォラ、シラー)

アンゲリ (ネロ・ダヴォラ、メルロー)

タンクレディ (ネロ・ダヴォラ、カベルネ・ソーヴィニヨン)

ミッレ・エ・ウナ・ノッテ (ネロ・ダヴォラ、他)


デザート・ワイン

カビール (ジビッボ)

ベン・リエ (ジビッボ)


グラッパ

グラッパ・ディ・ネロ・ダヴォラ (ネロ・ダヴォラ)

グラッパ・ディ・ジビッボ (ジビッボ)


ドンナフガータが造るワインやグラッパが網羅されている。


この日の料理に使ったエクストラ・ヴァージン・オリーブオイルも、ドンナフガータ製だ。


いっぱい横道にそれてしまったが、ドンナフガータのミッレ・エ・ウナ・ノッテのご紹介でした。