九種類目の酒は、和歌山県海南市の名手酒造店が造る、黒牛純米酒。
蔵の設立は慶応二年(1866年)。
蔵のある海南市黒江は、万葉集に黒牛潟と記されていることから、黒牛の名を冠したもの。
旨口の、日本酒らしい日本酒である。
山田錦他を使用し、麹米は精米歩合50%、掛米は60%。
栃木県栃木市の飯沼銘醸が造る、純米吟醸生原酒、姿。
那須の千成ゴルフクラブのメンバーシップも持っているので、ゴルフ帰りにこの酒を何度か買ったことがあるのだ。
飯沼銘醸は文化8年(1811年)創業。
杉並木というブランドに加え、限定酒の姿を醸している。
この純米吟醸生原酒は、麹米に山田錦、掛米に雄町を用い、精米歩合は55%。
華やかな香を持ち、コクのある吟醸酒だ。
脂がのってとても旨い。
日本酒にぴったりの一皿だ。
さて、十一種類目の酒は、再び福島県河沼郡の曙酒造が造る天明。
今夜は天明を三種類飲んだことになる。
山廃酛特別純米、焔HOMURA。
麹米に山田錦を、掛米に五百万五区を用い、精米歩合は麹米が55%、掛米が60%。
コクのあるリッチな素晴らしい酒である。
青梅市沢井にある小澤酒造が造る澤乃井純米吟醸蒼天。
創業は元禄15年(1702年)。
澤乃井には、何度も訪問している。
蔵や原泉の見学も勉強になるし、試飲も楽しい。
園内にはレストランも複数あり、特にままごと屋はお気に入りの店だ。
近くの玉堂美術館も小澤酒造の経営である。
日本酒に日本蕎麦は本当に良く合って美味い。
お代わりをしたいぐらいだが、お腹はもういっぱい。
とうとう酒は十三種類目に突入。
石川県鳳珠郡能登町にある数馬酒造が醸す、純米吟醸生原酒、閃。
数馬酒造の酒のブランドは竹葉で、創業は明治2年。
初めて飲むが、上質の酒だ。
正直言って、これだけ飲むとどの酒がどんな特徴を持っているのか、記憶があやふやになる。
福島県喜多方市の夢心酒造が醸す、奈良萬純米酒。
夢心酒造の創業は明治10年。
この純米酒の使用米は五百万石で、精米歩合は55%。
日本の酒は本当に旨くなった。
今夜は飲み過ぎたが、こんな飲み方もたまには良いものだ。
友人たちと過ごす、荏原中延の『かもすや酒店』での楽しい夜でした。






