今夜は彼女と東大前で待ち合わせ、『NZ BAR』を訪問した。
ここは、アメブロでも活躍する"ワインショップ、おたご屋ケニー"さんに紹介していただいたお店で、一度訪問してすぐにファンになってしまった。
早速今日のおすすめワインをグラスでいただくことにする。
私が選んだ白は、ランソム・ワインズのクロ・ド・ヴァレリー、ピノ・グリ、2010年。
ランソム・ワインズは、1993年設立の家族経営のワイナリーで、オークランド近郊のマタカナ地区にある。
色合いはモスグリーン。
華やかな果実の香りを持ち、フレッシュな酸味が心地良い。
彼女が選んだ白は、フォリウム、マールボロ、ソーヴィニヨン・ブラン・リゼルヴ、2013年。
フォリウムと言えば、岡田岳樹氏が2010年に設立したワイナリー。
2003年末からサンセールのアンリ・ブルジョワのNZワイナリー、クロ・アンリで修業し、2006年には栽培責任者に就任。
2009年にクロ・アンリを離れ、翌年に自らのワイナリーを立ち上げたのだ。
ぶどうは有機栽培され、少量生産を貫いている。
人気の、入手困難なワインである。
因みに、フォリウムとはラテン語で"葉"のこと。
店は本郷通りに面しているが、入り口は道からは数メートル奥まったところにある。
歩道から飛び石を踏みしめながらドアをくぐる。
そのためか、店内はとても静かなのだ。
今夜はニュージーランド産のオリーブが切れていたので、ギリシャ産が出された。
ニュージーランド産のオリーブがあればいっぱい食べたかったのだが、残念。
ナイフを入れるとサーモンの香りがふわっと漂う。
これは美味しく、白ワインにも良く合う。
私が好きなグレイワッキのワインだ。
グレイワッキのオーナー兼醸造家のケヴィン・ジュッド氏は、クラウディ・ベイの醸造責任者を25年間務めた人物。
2009年に独立し、自らのワイナリーを開設した。
ケヴィンと奥さんのキンバリーさんとは日本でお会いし、夕食をご一緒したことがある。
しかもその日は、ニュージーランド地震の翌日だったのでよく覚えている。
このシャルドネはとてもリッチで強いフィネスを持っている。
野生酵母を用い、12か月間の発酵期間のあと、更にシュールリーで4か月間熟成。
フレンチ・バリックを用い、新樽比率は25%。
奥には大きなセラーがあり、ここでワインを選んで買うことができる。
購入したワインを、表のワイン・バーで飲むこともできるのだ。
東大前の『NZ BAR』で彼女と過ごす楽しい夜の続きは、また明日。