今夜はアイラ&スカイ・モルト、バー・シェイク、銀座 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。


IMG_20150617_100532.jpg
今夜はアイラ・モルトを飲みたいと、彼女が言う。


子供の頃に薬箱に鼻を突っ込んで臭いを嗅いだ想い出に繋がるのだと言う。


そこで、レアなアイラ・モルトをキープしている銀座のバーに行くことにする。


そのお店は、『バー・シェイク』。


さっそくキープしているボトルを出してもらう。


アイラ・シングル・モルト、ポート・エレン、フィフス・リリース。


1979年に蒸留され、2005年に瓶詰された5280本の内の、2834本目のボトルである。


アルコール度数は57.4%。


IMG_20150617_100505.jpg
ポート・エレンの蒸留部門は、1983年に閉鎖となり、その後貯蔵してある樽を毎年ひとつずつ瓶詰して売り出している。


そのため販売量は極めて少なく、愛好家垂涎のボトルとなっているのだ。


今までセカンド、サード、フォース、フィフス、シックスス、センヴンス、エイスを手に入れたが、ナインスからは価格が高騰してもう手が届かなくなってしまった。


ポートエレンは『シェイク』に保管してもらっているが、今まだ残っているのは、フィフスとセヴンスの二本のみ。


このセヴンス・リリースは、1979年に蒸留され、2007年に瓶詰された5274本の内の2200本目。


アルコール度数は53.8%とフィフスよりは少し低いが、各年のリリースの中でも一番美味いと人気である。


IMG_20150617_100555.jpg
ついでにもう1本キープしているのは、アイラ島のすぐ近く、スカイ島にただ一つある蒸留所、タリスカーの25年。


9700本のリミテッド・エディションの中の、6626本目のボトル。


アルコール度数は54.2%。


タリスカーも大好きなモルトで、25年だけでなく、レア物の30年もキープしていたことがある。


ポート・エレンはアイラ島のモルトで、アイラ・モルトと呼ばれている。


一方タリスカーは、スカイ島、ジュラ島、マル島、オークニー諸島のモルトと合わせ、アイランズ・モルトと呼ばれている。


これらの島には一つか二つしか蒸留所が無いが、アイラ島には多くの蒸留所が存在する。


ポート・エレンが閉鎖して7か所に減ったが、新しい蒸留所が出来て8か所となり、今年の秋には9か所目が開業する。
IMG_20150617_100408.jpg
私はポート・エレンのフィフス・リリースをストレートで味わう。


強烈な香りを嫌う人も多いが、これが好きになるとハイランズ・モルトでは物足りなくなってしまう。


島なのでピートに海藻が混じり、ウイスキーに強いヨード香が付くのだ。


彼女が”薬箱の香り”と呼んでいるのが、このヨード香である。


IMG_20150617_100330.jpg
彼女は、折角だからと三種類を比較して飲んでいる。


左端がタリスカー、次がフィフス、右端がセヴンス。


彼女はタリスカーが一番好きだと言う。


本当にヨード香が好きなようだ。


IMG_20150617_100430.jpg
この店のオーナーは古田土雅行氏。


資生堂のファロでバーテンダーを務め、コンクールでの優勝経験もある。


今は日本バーテンダー協会理事。


そしてもう一人のバーテンダーが若手のホープ、池上雅子氏。


2011年サントリー・ザ・カクテルアワードでオリジナル・カクテル、”玉響(たまゆら)”が最高峰カクテルの栄冠に輝いている。


銀座の『バー・シェイク』で味わう、至高のモルト・ウイスキーの夜でした。