友人に声を掛け、私たちを入れて男性2名、女性2名での小さなワイン会。
場所は、赤坂の『あじる亭レピス』。
『あじる亭カリフォルニア』で開きたかったのだが、丁度改装中という事で、田原シェフと加藤ソムリエが身を寄せている姉妹店で開くことにした。
店の前は隣の店と同じくテラス席となっていて、早い時間からワインを楽しむ人で賑わっている。
ここは改装中の店とは違ってカリフォルニア・ワインの専門店ではないが、今夜の趣向は私のセラーに溜まったカリフォルニア・ワインの飲み比べ。
4本のワインを持ち込むことにしたが、困ったのは最初のスパークリング。
私のセラーにあるのはシャンパーニュかクレマン・ド・ブルゴーニュ、はたまたスプマンテばかりで、カリフォルニアの泡が無いのだ。
そこで、変わった泡を持ち込むことにした。
インドのスラ・ヴィンヤーズのブリュット・ロゼ。
昨年インドに旅した時に、コルカタで購入したワインである。
スラはインド・ワインと言う珍しさからではなく、その品質の高さから世界中で評価されているワイン。
創業者はラジーブ・サマンドで、スタンフォード大学を卒業後、シリコン・ヴァレーでファイナンショル・マネジャーとして活躍し、財を成してインドに凱旋した。
ところがインドには美味いワインが無いことに気が付き、自ら高品質のワイン造りに乗り出したのだ。
ワイナリーの場所はインドのワインの聖地、ナシク。
ムンバイ(旧、ボンベイ)の北東約150kmの高地にある、ヒンドゥー教の聖地の街。
スラが使用するぶどうは、ナシクの気候に適合するものが選ばれている。
白はシュナン・ブラン、赤はシラーとジンファンデル。
このブリュット・ロゼも90%余りを占めるメイン品種はシュナン・ブランで、ピンクの色付けにはジンファンデルが用いられている。
シャンパーニュ製法で造られており、瓶内二次発酵は12か月、肌理細やかで持続性のある泡が美しい。
最初の泡は珍しさもあって、大成功。
さて、楽しいプティ・ワイン会はまだまだ続きます。