向ヶ丘の『NZ BAR』でニュージーランド・ワインをたっぷりと飲んだ後、腹ごしらえの為に向かった『呑気』と『天清』で振られたため、彼女を強引に誘って車に乗り、根津に向かった。
目的のお店は、『ワイン厨房 TAMAYA NEZU』。
酒屋のTAMAYAが展開する、ワイン・レストランである。
ワインの販売と飲食を一緒にやっているという意味では、最初に行った『NZ BAR』と同じ。
もう随分飲んでいるが、ここにきて食事だけと言う訳にはいかない。
そこで、カリフォルニアのホワイト・オーク、ナパ・ヴァレー、メルロー、2010年を抜栓。
ナパとソノマの中間に位置するアレクサンダー・ヴァレーにあるホワイト・オーク・ヴィンヤーズ&ワイナリーの製品。
保有する700エーカーの畑で収穫したぶどうの内最良の10%を用いて造られたワイン。
その他のぶどうは、近隣の有名なワイナリーに販売されているのだそうだ。
とても濃い果実味と熟成感を持ち、チョコレートやブラック・カラント、ブラック・ベリーのニュアンスを感じる。
タンニンはとても円やか。
フレンチとアメリカン・オークの樽で17か月間熟成させ、新樽比率は40%。
ボトリング後8か月の瓶熟期間を経てリリースされている。
セパージュはメルロー93%、カベルネ・ソーヴィニヨン7%で、アルコール度数は14.5%。
軽く食べて帰るつもりだったが、メニューを見るとそれなりに頼んでしまう。
まずは、サラダ。
色とりどりの季節野菜が美味しそう。
『NZ BAR』でもマヌカハニー・トーストを食べているが、飲むとお腹が空くのでもっと食べたくなる。
とても綺麗で、艶めかしい。
「このサーモンを見ていると興奮してしまう」と言うと、彼女に思いっきり笑われてしまった。
脂ののったサーモンは、本当に美味い。
そして濃いメルローにも負けない、しなやかな強さを持っている。
よほどお腹が空いていたようで、これは私が注文。
今夜は本当に良く飲み良く食べた。
彼女と過ごす、向ヶ丘の『NZ BAR』と根津の『ワイン厨房 TAMAYA』の楽しい夜でした。