暑くなってきた。
そこで、今夜は泡を飲むことにする。
セラーから取り出したのは、昨年末にインドで購入してきたシャンドン・ブリュット。
現地の友人から、「まるでシャンパーニュみたいな名前のスパークリングが最近売り出されましたよ。シャンドンはフランスのシャンパンですよね。これはインド製だから、私たちは”なんちゃってシャンドン”と呼んでいるんです」と紹介された。
「これ、フランスのシャンパーニュ・メゾン、モエ・エ・シャンドンがインドでシャンパーニュ製法で造るスパークリングですよ。ですので、インド製の本物のシャンドンです」と答える。
「え、偽物じゃないんですか?それでインドワインにしては値段が高いのですね」
高いと言ってもルピーが安くなっているので、3,600円位。
でも、ちょっと前のルピーで計算すると5,600円位なので、確かにインドの賃金水準を考えるとバカ高いと言える。
もっとも、インド産の安いワインでも900円くらいはするので、庶民とは縁のない飲物であることに違いは無い。
エチケットには、インド産のシャンドン・ブリュットであり、メトード・トラディッショナル、つまりシャンパン製法で造られたことが記載されている。
シャンドンは今までに、フランス、カリフォルニア、ブラジル産を飲んでいるので、これで4か国目のシャンドンとなる。
モエ・エ・シャンドンは、1959年から世界の選りすぐりのテロワールでスパークリング・ワインの生産を行ってきた。
アルゼンチン、カリフォルニア、ブラジル、オーストラリアがその生産地で、それに加えてインド、ナシクでシュナンブラン、シャルドネからこの素晴らしいシャンドン・ブリュットの生産をしている。
私もオーストラリアのシャンドンは日本で良く飲んでいるし、カリフォルニアのシャンドン・ワイナリーには見学にいったことがある。
ブラジルのシャンドンはサンパウロで味わっている。
さて、初めてのインド・シャンドンの味はどうなのだろう。
愛想が無いデザインだが、シャンドンのマークはちゃんと入っている。
少し泡が大きいのが気になるが、グラスの真ん中からは綺麗な泡が勢いよく立ち昇る。
果実味や熟成感は控えめ。
さっぱりとした味わいの辛口。
ほんの少しだが、舌に残る土臭さがある。
ブラン・ド・ブランだが、シャルドネ100%ではなく、シュナン・ブランが入っているせいかもしれない。
購入した価格を考えると、オーストラリアやカリフォルニア産の方が美味しいと思う。
でも、インド産のスパークリングとしては最高峰に位置することは間違いない。
今夜も楽しい、お家ワインでした。



