彼女と本郷で待ち合わせ。
今夜は、アメブロの”ワインショップおたご屋ケニー”さんのご紹介で、向ヶ丘にある『NZ BAR』に行くことにした。
天気が良いので本郷で待ち合わせ、母校を散策して向ヶ丘に行くことにしたのだ。
赤門をくぐる。
もう何年ぶりだろうか。
経済学部の建物の前の銀杏は、道を塞ぐほどに葉が茂っている。
雄々しく、そして優しさを感じさせる大木。
東大の本郷キャンパスには多くの大木があり、憩いの場所となっている。
東大闘争のシンボルとなった場所だが、今はそんな痕跡は微塵もない。
今や記憶に残っている人も少なくなったのだろう。
地下の学食の案内に書かれている「赤門ラーメン」ってどんな味なのと彼女が聞く。
安田講堂前の通りは正門に通じている。
左右は法学部。
こちらの銀杏の木は綺麗に刈り込まれている。
工学部前には、胴回り6~7mもあろうかという銀杏の大木がある。
そう言えば、学生時代の活動範囲は正門、赤門、弥生門や春日通への抜け道方面に限られており、この辺りにはあまり来たことが無かった。
一本道を渡れば、農学部。
昔の向ヶ丘の一高のあったところ。
ここの緑も深く美しい。
以前は女子大だったが、今は男女共学となっている。
でも女子学生の比率がとても高く、華やかな雰囲気を持っている。
ここを入って進むと大きな中庭があり、美しい意匠の建物が回りを囲んでいる。
ここの大教室で特別講義をしたことがあるので、何度か足を運んだことがあるのだ。
少し歩を進めると、本郷通り沿いに大学名を記した御影石が置かれている。
以前は根津にあったが、最近東大前に移転したのだ。
店に入るとすぐにイートイン・スペースがあり、ワインを楽しむことができる。
もちろん全てニュージーランドのワイン。
ここで購入したボトルを、少額のグラス代ですぐに飲むことができるのは嬉しい。
セラーを検分する前に身体の熱気を冷やすため、今日の冷えた白のグラスワインを飲む。
南島のマールボロにあるラヴブロックが造る、ソーヴィニヨン・ブラン、2013年。
緑がかった淡い麦藁色。
白桃などの甘いフルーツの香り。
フレッシュな酸を持ち、ミネラル感も心地よい。
後ろの壁には、ここを訪れたワイナリー・オーナー達のサインが書き込まれている。
根津にあった店の壁を剥がして移設したもの。
彼女と過ごす向ヶ丘の『NZ BAR』の楽しい夜と壁のサインの紹介は、また明日。