何か強くて洗練された赤が飲みたい。
そうだ、カリフォルニアのC.G.ディアリ-のジンファンデルがあった。
C.G.ディアリー、ジンファンデル、シエラ・フットヒルズ、2008年。
これはC.G.ディアリ-のオーナー兼醸造責任者のハイム・アリーのサイン入り。
三本購入したサイン入りボトルの内の1本で、これが最後の1本となってしまった。
ハイム・アリーは、類まれなるジンファンデルの造り手であると同時に、史上最古のジンファンデルの畑と言われるグランドベル・ヴィンヤーズの所有者としても有名。
セパージュが面白い。
ジンファンデルが78%でメインであることは当たり前だが、プリミティーボ9%、プティ・シラー9%に、テンプラニーリョ4%が加えられている。
面白いと言うのは、イタリアのプリミティーボはDNA検査により、ジンファンデルと同じぶどうから分化した近親であることがわかっているのだ。
ボトルのエチケット横には勢いのある文字で、オーナー兼ワインメーカーのハイム・アリーのサインが書かれている。
それにしても、このジンファンデルは洗練されている。
以前の重く濃いだけのジンファンデルではなく、本当に洗練されていて料理にも合うのだ。
このワイン、フレンチオークの樽を熟成に用い、14か月熟成させて出荷されている。
裏のエチケットにはハイム・アリーのこのワインへの熱い想いが語られている。
家族経営のワイナリーで、ハイム・アリーと妻のエリシェヴァは、彼らが造るワインに誇りを持っていると書かれている。
彼のワイン造りの目標は、ぶどうが持つ可能性を最大限に引き出すことで、彼のスタイルは強い果実香を持ち、バランスが良く、複雑で強い味わいは長い余韻となって続く。
そして彼のワインはダーク・ベリーの香りで始まり、ヴァニラとチョコレートのニュアンスで終わるとのことだ。
このボトルも、今まで飲んだボトルたちと同じく、濃く洗練されている。
果実味が豊かで、口に含むと強い熟成感を感じる。
ブラックベリーやダークチェリーの香り。
ダークチョコレート、ヴァニラにスパイシーさも感じる。
本当に美味いジンファンデルである。
今夜も楽しい、お家ワインでした。