今夜は白亜の素敵なビル、ロイヤル・クリスタルに入っているイタリアン、『シルベラード』にテーブルを予約しているのだ。
”シルベラード”は”シルヴァラード”では?
”イタリアン”ではなく”カリフォルニアン”では、と疑問に思う方は上級者。
元々はカリフォルニア料理の店で、ワインも全てアメリカ・ワインだった。
それが業態をイタリアンに変えても、有名な名前はそのまま維持したのだ。
カリフォルニア風に発音すれば”シルヴァラード”だが、ここでは”シルベラード”と読まれている。
ビルの1階はエレベーター・ホールになっており、豪華なシャンデリアと生花が迎えてくれる。
何時もの心遣いが嬉しい。
今夜のスプマンテはモンテベッロ・ブリュット。
時々歓迎のスプマンテが変わるので、今夜は何だろうかと想像するのも楽しい。
何時もはダブルやロータリー・ミレジム等の結構良いスプマンテが使われているが、今夜はちょっと気軽なスプマンテ。
とは言え、ヴェネト州のベッレンダが造るモンテベッロは、豊かな泡立ちとふくよかな果実香を持つ本格的なスパークリング。
気軽に飲むことができるので、家飲みでも重宝している。
何時もはアラカルトで頼んでいるが、たまにはシェフが選んだ季節の食材を堪能しようと思ったのだ。
中原総料理長が出してくれる最初の料理は、サンマのテリーナ、カタルーニャ産赤ピーマンのキャラメル煮、高崎野菜のピクルス添え。
最初から意表を突く料理に思わず笑みがこぼれる。
でも食べ過ぎると、どんどん出される料理を味わえなくなるので要注意。
彼女と過ごす、銀座『シルベラード』の楽しい夜の続きはまた明日。