西麻布のフレンチ、『キャーヴ・ド・ひらまつ』で彼女と過ごす、美味しい夜の続き。
スパークリング、白と飲み進んだあとは、赤。
ボルドー、ムーリス・エン・メドックの、シャトー・ムーラン・ド・サン・ヴァンサン、2000年。
え、2000年のボルドー!
ボルドーのグレート・ヴィンテージだ。
このワインは、メドックのACムーリの最上級にあるシャトー・ムーラン・ナ・ヴァンのセカンド・ラベル。
ムーリのワインは寿命が長いワインとして知られている。
このボトルも15年の時を経て、どのような表情を見せてくれるか楽しみだ。
色合いはかなり濃いが透明感があり、褪色はまだ見られない。
口に含めばボディはとても強く、深い熟成感を持つ。
こんなワインを飲んでいると、やはりボルドーは偉大だと感じる。
混合比率はわからないが、メルローとカベルネ・ソーヴィニヨンが使われている。
西麻布のこのお店に来るときは、一層彼女の美しさが際立つ。
私もちょっとお洒落をした。
日本橋高島屋で見付け、即購入。
そしてワイシャツの刺繍も金色のスコティッシュ・テリア。
高島屋でカフスを買ったついでに、ワイシャツをオーダーして作ってしまった。
何時もは四角の白っぽいパンなのだが、今夜は短いバケットといった感じ。
食べてみると、外はパリパリで中はしっとりで美味い。
赤ワインに合わせる肉料理は、パンタードの低温キュイ、ソース・エーグルドゥース、ボンジリのボルドレーズ。
パンタードは、ほろほろ鳥の胸肉。
シャトー・デュ・モンのサン・クロワ・デュ・モン、2011年。
このワインはもう何度も飲んでいる。
サン・クロワ・デュ・モンはソーテルヌの対岸にある産地で、良質の貴腐ワインを生み出している。
ぶどうはセミヨンで、樹齢は60年ととても高い。
古木のぶどうを使うことにより、単に甘いだけではなく、コクと深みと複雑なストラクチャーの素晴らしいボディを生み出している。
口に含むと、とろりと甘く、マンゴーやパッション・フルーツのような香りを持つ。
また同時に柑橘系の香りも微かに持ち、オーク樽由来のバニラ香も感じる。
これはまさに上質の貴腐ワインである。
デザートは、ちょっと奇抜なデザイン。
パイナップルのパルフェ、蜂蜜のマドレーヌとキウイのシャーベット。
上に載っているのが、カリカリのパイナップル。
今夜も良く飲み、良く食べた。
ここが『レゼルヴ・ド・ひらまつ』だった時には、あまり来なかった。
それが『キャーヴ・ド・ひらまつ』になり、頻繁に来るようになった。
広尾にあった『キャーヴ・ド・ポールボキューズ』が閉じ、ここが『キャーヴ・ド・ひらまつ』に変わった。
そしてシェフの伊藤さんが広尾からこちらに移ったのに合わせ、私達もここに来るようになった。
その伊藤シェフは健康を害して『ひらまつ』を辞め、郷里の岐阜に戻られた。
先日連絡を取ると、すっかり元気になり、来年春の開店を目指して自らのお店の準備をされているそうだ。
ちょっと遠いが、開店したら彼女と二人で訪問したいと思っている。
彼女と過ごす、今夜も楽しい西麻布の『キャーヴ・ド・ひらまつ』の夜でした。








