ウォーキングのため、何時も利用する海に面した公園を訪れた。
ところが、何だか雰囲気が何時もと違う。
公園周辺に警官の姿が多く、ブルーの”スタッフ”と書かれたTシャツ姿の若者がいっぱい居る。
至る所に柵が設けられ、海岸線に近付くことができない。
そう言えば先程から頭上を小型飛行機がブンブンと唸り声を上げて飛んでいる。
そうだ、今日は日本で初めて開催される「エア・レース」の日だ。
確か開催地は幕張臨海公園だったはずだが、飛行機の離着陸は湾の反対側で行われていたのだ。
スマホのカメラを限界まで望遠にして飛行機を追う。
最高速度370km/hrの機体を望遠で捉えるのは至難の業。
周辺は飛行機の爆音と共に、興奮に包まれている。
ちょっと見えにくいかもしれないが、演技を終えた飛行機が戻ってきた。
岸壁に続く広い取付道路を滑走路として利用しているのだ。
何時もの私のウォーキングの道を、今日は飛行機が占有している。
ということは、何時ものルートでのウォーキングは、今日は諦めなければならないということ。
それでは、折角だから飛行機の離発着をしばらく見学することにしよう。
画面を拡大すると、競技に参加する機体が2機駐機しているのが見える。
いずれの機体も色鮮やかだ。
「レッドブル・エア・レース」と書かれた場所には、参加チームのブースが並んでいる。
カーレースと異なり、見学客が居る場所とピットが遠く離れているので、ここに華やかさは無い。
この街では、建物も南国風。
電線は地中化され、街路には椰子の木が並ぶ。
このホテルは、カリフォルニアン・スタイル。
どちらのホテルにも中庭があり、そこがまた素敵なのだ。
一番海岸に近いこの建物は、屋根にテラコッタの瓦が使われ、南スペインかメキシコの建物のようだ。
こんな建築物を早足で歩きながら観て回るだけでも結構なウォーキングになる。
初夏を迎え、花の主役も代わっている。
林には、ブラシノキの花が至る所に咲き乱れている。
そして海風に強い灌木も美しく花を付けている。
花が無ければ気が付くことも無い植物だが、花を付けると急に存在感が出る。
清楚な白も綺麗だ。
芝生の周辺部、林との境目に帯になっている。
日当たりや湿度が丁度良いのだろう。
滞在時間の割には歩行距離が短かったけど、楽しいウォーキングでした。