タイと言えば暑い国でぶどう栽培に適さないと思われるが、実際には東北部のイーサン県の高地や、バンコク南部のホアヒンの高地で良いワインが生産されている。
私も一度、タイで生産されているワインを全て試してみようと思い、行く度に買い集めたことがある。
バンコクでもタイ産のワインを入手することはたやすくなく、バンコク最大のショッピングセンター、パラゴンの中にある大きなワインショップで、やっとタイ・ワインのコーナーを見付けることができた。
バンコク市内でタイ・ワインが一般的に売られていない理由は簡単にわかる。
価格が高いのだ。
同じ高い金を払うなら、オーストラリアやニュージーランドのワインを買いたくなるのは道理というものだ。
タイでは輸入酒税が200%もかかるため、輸入酒は日本に較べてとても割高。
普通のいいちこの4合瓶が6,000円もするのだ。
国内酒税はもっと低いのだろうが、輸入品が高価なので国産品も割高になっているのが問題なのだ。
アジアの国々の中でも、タイのワインは品質が高い。
中国のワインもかなりの数を試したが、最悪だった。
インドのワインは玉石混合、良いワイナリーを選べば美味いが、それ以外はシンクに流すことになってしまう。
それに較べ、タイのワインは銘柄数は少ないが、どれを飲んでも外れが無い。
特に最大手のサイアム・ワイナリーが造る”モンスーン・ヴァレー”は世界のコンクールでも多くの賞を受賞するレベルにあり、パーカー・ポイントも高い。
ぶどう畑があるのは、バンコクの南約200kmの保養地、ホアヒン。
ホアヒン・ヒルズ・ヴィンヤードは広大なぶどう畑を有し、シラーズやコロンバールを生産している。
このシラーズも、ストラクチャーはちょっと単純だが、果実味、熟成感とも充分にある。
ところで、モンスーン・ヴァレーは日本にも輸入されていおり、タイで買うよりも、酒税が少ない分日本で買った方が安いのでご注意を。
タイのワインを飲むと、タイ料理を食べに行きたくなった。
今夜も楽しい、お家ワインでした。

