イタリアのスポーツカー・メーカーのフェラーリを知らない人は居ないだろう。
そのフェラーリの創設者であり、F1レーシング・チーム、マクーデリア・フェラーリのオーナーとしてF1界に大きく貢献したのが、エンツォ・フェラーリである。
エンツォは1898年モデナ生まれで、1988年に90歳で他界している。
そのエンツォが愛してやまなかったワインがある。
それが、カベルティ・ランブルスコ。
ランブルスコと言えば、エミリア・ロマーニャ州の気軽な発泡性ワイン。
でも、このランブルスコは特別なのだ。
エチケットの真ん中には黄金の獅子が描かれ、レオーネ・ドーロ=金獅子と書かれている。
そしてエチケットの上部には、このワインに使われているぶどうの名前、グラスバロッサが赤い文字で書かれている。
ボトルの首に掛けられたカードには、エンツォ・フェラーリが愛したワインであることが記されている。
エンツォは晩年、たびたびこのワイナリーを訪れ、ベンチに腰かけてぶどう畑を眺めるのが好きだったそうだ。
エンツォが愛した深紅のワインであることから、このワインは”もう一つのフェラーリ・レッド”と呼ばれている。
フェラーリのフラッグ・シップ・カー、”エンツォ・フェラーリ”の色が、”フェラーリ・レッド”と呼ばれているためである。
しかし、こんなに熟成感に富み、果実味とタンニンのバランスの良いランブルスコは飲んだことが無い。
自動車界の偉大な存在であるエンツォ・フェラーリが愛したワイン。
F1界の重鎮でありながら、愛したワインはシャンパーニュではなかった。
エンツォは、自分が生まれた地元のランブルスコを愛し続けたのだ。
コルクも整形コルクではなく、自然で朴訥な強さを持っている。
疾走する真っ赤なフェラーリと、静かにぶどう畑を眺めるエンツォに想いを馳せながら飲む、今夜も素敵で楽しいお家ワインでした。


