銀座の『ジャッジョーロ』で開催された、「エンツォ・フェラーリに捧げるスペシャル・ディナー」の続き。
エンツォ・フェラーリの90歳の誕生日を祝ったディナーを忠実に再現する会なのだ。
ランブルスコ、白に続き、赤ワインが出される。
これもエミリア・ロマーニャ地方のワインである。
ビィーニェ・ディ・ボスキが造る、セッテ・ピエヴィ、2008年。
この赤も初めて飲むワインである。
ビィーニェ・ディ・ボスキは、1989年創設の、家族経営の小さなワイナリー。
エチケットのデザインが斬新だが、オーナーのパオロ・バビーニ氏の前職はグラフィック・デザイナーなのだそうだ。
ぶどうはビオディナミで栽培され、初収穫は2000年。
使われているぶどうは、マルボ・ジェンティーレ100%。
エチケットを見ると、アルコール度数は14.5%もある。
グラスに注ぐと、とても濃いガーネット色。
ブラックベリーやプラムの香り、しっかりとしたタンニンと豊かな果実味。
力強い赤だ。
バリックで18か月間熟成させているとのこと。
そして生産量は僅か年間2000本。
今夜のワインは、泡も白も、そしてこの赤も素晴らしい。
この赤いソースの色が、枢機卿のマントの色を表しているのだそうだ。
ザンポーネとは豚足の詰め物の事。
でも、写真撮り忘れ。
そして仔牛ロースのステーキ、ジャガイモのピュレと野菜のオーブン焼き。
量は調整したとのことだったが、やはりこれだけの品数を食べるとお腹はいっぱい。
エンツォ・フェラーリの90歳の誕生祝のバースデー・ケーキが出される。
ケーキの上には、フェラーリのエンブレムが描かれている。
単にカットしただけではなく、フルーツやソースが添えられ、粉砂糖がまぶされている。
お洒落に化粧を施したケーキが美味しそうだ。
お腹はいっぱいでも、食後の甘いものにはつい手が出てしまう。
『ジャッジョーロ』はフィレンツェの世界最古の薬局、『サンタ・マリア・ノヴェッラ』の自然治癒の思想を取り入れており、そのハーヴティーを味わうことができるのだ。
「今夜は本当に特別ね、料理もワインも素晴らしかった」と彼女も大満足。
そんな彼女を見て、私も幸せになる。
銀座の『ジャッジョーロ』で彼女と過ごす、特別な夜でした。