エンツォ・フェラーリに捧げるスペシャル・ディナー、ジャッジョーロ、銀座 2 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。


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銀座の『ジャッジョーロ』で開催された、「エンツォ・フェラーリに捧げるスペシャル・ディナー」に彼女と共に参加した楽しい夜の続き。


素晴らしいランブルスコに続き、エミリア・ロマーニャの白ワインが出される。


アンカラーニが造る、サンタ・ルーサ、2012年。


アンカラーニは1926年創業。


このサンタ・ルーサは、年間生産量3000本というレアもの。


初めて飲むワインに、彼女も興味津々。



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ぶどうはアルバーナ100%。


完熟ぶどうを用い、ステンレスタンクで発酵させ、コンクリートタンクで熟成させている。


口に含むと、フレッシュな果実味のあとに、しっかりとした酸と円やかなタンニンを感じる。


エッジが綺麗に出ているところを見ると、アルコール度数は結構ありそうだ。


ところでアルバーナはエミリア・ロマーニャのぶどうで古代ローマ人が持ち込んだと言われており、名前はローマの南側にあるアルバーノ丘陵に由来するとされている。


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表のエチケットには、ワイナリー名とワイン名が入っているだけ。


それ以外は裏のエチケットを見ないと情報を得ることができない。


州はエミリア・ロマーニャだが、エミリア地方とロマーニャ地方ははっきりと区分されている。


このワインは、ロマーニャのワインだ。


そしてアルコール度数は、14.5%もある。


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アミューズは、鹿児島産新牛蒡のポタージュ。


あくが無くクリーミーな仕上がりなので、私は何で造られているのかわからなかった。


でも彼女は、「牛蒡ね」と、簡単に言い当ててしまう。


彼女の味覚の鋭さには何時も脱帽だ。


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前菜は、生ハム、サラミ、チッチョリ、モルタデッラ盛り合せ、ノンナ風小玉葱と太っちょのフォカッチャ添え。


奥に積まれた野菜は、『ジャッジョーロ』の定番。


これだけはオリジナルのメニューに独自に付け加えられたもの。


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フィレンツェにある世界最古の薬局、『サンタ・マリア・ノヴェッロ』の自然治癒の思想を取り入れた『ジャッジョーロ』の名物メニューであり、ここに来た時には必ず注文している。


何時もは粉チーズが出されるが今夜は無い。


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そこで支配人にお願いして、私たちのテーブルだけにそっと出してもらう。


やはりチーズをかけて食べると一段と美味しさが増す。



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続いて、トルッテリーニ跳ね馬風、クリーム仕立て。


跳ね馬とは、もちろんフェラーリのエンブレムのこと。


メニューを見て食べきれるか心配したが、古室シェフによると日本人の胃袋に合わせて量を調整したのだそうだ。


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ところで、今夜は素敵なパーティということで、カフスもビジネス用からパーティ用に付け替えた。


シャツも金の縁取りで少し華やかさを出す。



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ネクタイは馬の絵柄にしようかとも思ったが、跳ね馬ではないので止めた。


選んだのは、シャツに合わせた金色のダックスのタイ。


図柄は馬ではなく犬になってしまった。


彼女と過ごす、銀座の楽しい夜の続きは、また明日。