今夜はセラーに残っていた最後のグレッグ・ノーマンのワインを飲むことにした。
グレッグ・ノーマン・エステイト、シラーズ・リザーヴ、2002年。
数年前には、私のセラーには常に10本程度のグレッグ・ノーマンが入っていた。
スパークリング、シャルドネ、カベルネ・メルロー、シラーズ。
どれも素晴らしいワインだ。
ところが輸入代理店のメルシャンがキリンに買収され、キリンによる取扱いワイン整理の中で、グレッグ・ノーマンのワインの代理店権は解約されてしまった。
それ以来大切に保有ワインを飲んできたが、遂にこのグレッグ・ノーマンのフラッグ・シップといえるシラーズのリザーヴが最後となってしまった。
ゴルフをする方はご存知の偉大なゴルファー、グレッグ・ノーマンは、シャークとの異名を取りワイルドなイメージだが、実は成功したビジネスマンでもある。
彼は、芝の栽培・販売と、ワインの製造・販売で成功したのだ。
クリス・エヴァートと結婚した時には驚いたが、その後離婚してしまった。
このボトルには、正規代理店として、メルシャンの名前が入ったシールが貼られている。
恐らく日本にはこのシールが貼られたボトルはもう残っていないだろう。
グレッグ・ノーマンのワインはオーストラリア産だが、実はオーストラリアではほとんど手に入らない。
米国で大人気なので、ほとんど米国に輸出されてしまうのだ。
米国のワイン・ショップではよく見かけるので、そのうち買ってこようと思っている。
実は米国で買う方が、日本で買っていた価格より随分と安いのだ。
濃く色が付いているが、まだまだ健全な状態で香りも問題なく、ほっとする。
コルクにもグレッグ・ノーマンのサインが入っている。
濁りはなく、とてもクリアーな真紅のガーネット。
口に含むと素晴らしい熟成感。
ブラックベリー、ダークチェリー、ブラックカラントの香り。
ヴァニラ、スパイス、胡椒のニュアンス。
強いが落ち着いたボディで、タンニンは円やか。
2002年のリザーヴは3本購入し、3年おき位に飲んできた。
どのボトルも旨かったが、13年経ってもさすがグレッグ・ノーマンのシラーズ・リザーヴは美味い。
今夜も楽しい、お家ワインでした。

2002年とかなり古いヴィンテージなので、まだ大丈夫かと少し心配した。