丸ノ内の『ドン・ピエール・ハート』で開催された、ドメーヌ・アンペリデのオーナー、フレデリック・ブロシェ氏を迎えてのワイン会の続き。
5本目のワインは、マリニーヌフ、ピノ・ノワール、2012年。
ドメーヌ・アンペリデは、ロワールを代表するビオ・ワインの造り手。
そしてフレデリック・ブロシェ氏はワイン醸造学やテイスティング認識学の権威でもあり、ドメーヌの経営の傍ら大学で教鞭も取っている。
そんなフレデリックが造るワインは多彩だ。
今夜もスパークリング、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ロゼと飲み、そしてピノ・ノワールに至った。
冷涼なロワールで造られるピノ・ノワールは、クリアーでとても綺麗な仕上がり。
チェリーやフランボワーズの香りを持ち、ストラクチャーはシンプル。
果実味と酸もしっかりしている。
続く料理は、蟹クリームコロッケ、サーモンのポアレ、ブールブランソース。
今夜はシェフも料理に力が入っているようだ。
そしていよいよ6本目、最後のワインはマリニーヌフ、カベルネ・ソーヴィニヨン、2012年。
紹介ではカベルネ・ソーヴィニヨンということだが、エチケットにはカベルネとしか書かれていない。
ぶどうは、カベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランが使われているそうだ。
このカベルネも洗練されている。
ビオ・ワインであることを忘れさせる、自然な果実味と熟成感を備えている。
洗練されたカベルネだ。
収穫後茎を全て取り除いて発酵させ、オークの樽で8か月間熟成させているとのこと。
合わせるメイン料理は、チキンのフリカッセ。
〆にはハヤシライスが出される。
でも、写真を撮り忘れ。
『ドン・ピエール・ハート』では、コース料理に必ずハヤシライスかカレーライスが出される。
どちらも店の人気メニューなのだ。
彼女はティラミスのムースを選んだ。
食べ過ぎだとは思うが、デザートは別腹。
美味しくいただいてしまう。
かの有名なフレデリック・ブロシェ氏と親しくお話ししながらワインとフレンチを味わえるとは、本当に素晴らしい夜だった。
彼女もフランス語と英語での会話を楽しんだようだ。
木本店長の急なお願いに応じて参加したが、今や木本さんに心からお礼を言いたい。
どれも美味しくどんどんグラスを重ねてしまい、ボトル二本分くらいは飲んでしまったと思う。
丸ノ内の『ドン・ピエール・ハート』で彼女と過ごす、美味しく楽しい夜でした。