小倉の料亭、『稚加栄』で友人たちと過ごす楽しい夜の続き。
ビール、久保田を飲みながら、持ち込んだ珍しい酒も飲むことにする。
「ハン」と言う名の、韓国製の強い焼酎である。
箱からボトルを取り出すと、酒は重厚な陶器の容器に入っている。
これは上等の酒のようだ。
表には、古酒と書かれている。
濃い藍色の地に、淡いピンクの花の絵が美しい。
箱の裏の説明によると、この酒は「沃川ハン酒」という名前で、ソウル市無形文化財第2号「松節酒」の技能保有者、李成子先生により命脈が維持された伝統蒸留酒だそうだ。
18度以下の低温で発酵、熟成させており、アルコール度数は35%と45%の二種。
確かに強いが、旨味が凝縮された蒸留酒である。
そして椀物は、清汁仕立。
上に掛かった餡の味加減が抜群に美味い。
少量ずつ出される和食は、見た目も美しく、味も次々と変わるので飽きることが無い。
一人用の鍋物の中身は何だろう。
ようやく中身を見ることが出来る。
鶏のつみれ鍋は、豆腐と油揚げが鶏の旨味を吸ってとても美味い。
さて、そろそろ会席料理も終盤。
福岡県、小倉の『稚加栄』で友人たちと過ごす楽しい夜の続きは、また明日。