今夜は老舗で会席料理、稚加栄、小倉 | ワインは素敵な恋の道しるべ

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福岡、小倉での夜。


海外から来た友人たちを『稚加栄』に案内する。


場所は小倉の繁華街。


その中に、こんな落ち着いた店があるのは驚きである。


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正面玄関を入り、靴を脱いで上がる。


正面には床の間。


海外の友人達もスマホを取り出して撮影。


この横の階段を上れば、今夜の座敷に行くことが出来る。








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階段下には店の名前が書かれた大きな太鼓。


以前はお店の方がこの太鼓を鳴らせて、二階の仲居さん達に客の到着を伝えたのだ。


今夜は自分でドンドンと叩いて二階に知らせる。


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もちろん既に玄関から二階には連絡が入っており、どの部屋の客が到着したのかわかっている。


勾配の緩い緋毛氈張りの階段をゆっくりと登る。


二階の廊下に至ると、待ちかまえていた仲居さんが「いらっしゃいませ」と言って、部屋に案内してくれる。


今夜は一番奥の部屋のようだ。




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席に着くとすぐに、料理が運ばれる。


三種の季節の前菜。


お造りの三種盛。


そして生ビールで乾杯。


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会席料理に加え、刺身鉢を注文しておいた。


魚は、カワハギ、オコゼ、アジ。


カワハギはフグと同じ食べ方で、博多葱を巻いてポン酢でいただく。


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烏賊の活き造り。


活き造りが出てくるとは思っていなかった。


まだ半透明で、脚が時々動く。


これは新鮮で美味そうだが、客人にはちょっと抵抗感がある人もいるようだ。


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車海老の造り。


一匹だけだが、殻を剥いた有頭の車海老が竹筒に入って出される。


身をつるりと食べたあとは、仲居さんが頭を回収し、後ほど焼いて出された。


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ビールを飲み干すと、客人の希望に従い日本酒を抜栓。


久保田千壽。


あまりに有名な新潟県長岡の酒。


醸すのは朝日山酒造。


久保田がようやく有名になり東京ではなかなか手に入らなかった頃、長岡の駅前にある『料亭久保田』に、久保田を飲みに何度も通ったことを思い出す。


小倉の料亭、『稚加栄』での楽しい夜の続きは、また明日。