白金高輪のフレンチ、『ラ・クープ・ドール』で開催されたダリオッシュのメーカーズ・ワインディナーの続き。
ダニエル・デ・ポロ社長が再び私の隣で立ち上がり、次のワインの説明を始める。
ダンの説明は丁寧でわかりやすく、彼のワインへのひたむきな情熱を感じることができる。
4本目のワインは、シグネチャー、カベルネ・ソーヴィニヨン、ナパ・ヴァレー、2010年。
ダリオッシュを代表する、ボルドー・スタイルの素晴らしいワインである。
強い熟成感、深い果実味、黒い果実のニュアンス、そして長い余韻。
フレンチ・オークの樽で22ヶ月熟成されており、新樽比率は85%。
セパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン78%、メルロー14%、カベルネ・フラン4%、マルベック3%、プティ・ヴェルド1%。
アルコール度数は高く、14.8%。
オーストラリア産牛舌の赤ワイン煮込み、大根のヴァリエーションと共に。
これも坪香シェフが考えた、カベルネに合う素敵な一品である。
今夜のワイン・リストに載っていない特別なワインを出してくれると言う。
シグネチャー、カベルネ・フラン、ナパ・ヴァレー、2012年。
彼女はカベルネ・フランだけのワインはあまり得意ではない。
ルカ・ダットーマのワインでも、ドゥエマーニよりもスイサッシやアルトロヴィーノの方が好きなのだ。
彼女がどんな評価を下すか、興味津々で見守る。
これは濃く、しっかりとした樽熟成を感じさせる。
彼女も、このカベルネ・フランは美味しいと言う。
やはりダリオッシュのワインは、どのぶどうを使ってもレベルが高い。
エゾ鹿ランプ肉のグリエ、クランベリーソース。
彼女が大好きなジビエ、焼き加減も最高。
デセールは、シャインマスカットとエルダーフラワーのジュレ、ピオーネのソルベ、ヨーグルトのエスプーマ。
フレンチは、デセールまで楽しい。
お腹はいっぱいでも、美しさと美味しさのため、食べてしまう。
ダンに頼んで、シャルドネとヴィオニエのボトルにサインを入れてもらう。
ダリオッシュの赤はまだ2~3本セラーに入っているが、白は切らしていたのだ。
セラーに入っているダリオッシュは全てダンのサイン入り。
しばらく寝かせて、彼女と楽しむことにしよう。
白金高輪の『ラ・クープ・ドール』で彼女と過ごす、ダリオッシュのメーカーズ・ワインディナーの夜は素敵に更けていきました。