高輪の『ザ・プリンスホテル、さくらタワー』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
シャンパーニュのあとは、ブルゴーニュの赤を抜栓。
彼女が大好きなフレデリック・マニャンのジュヴレ・シャンベルタン、2009年。
2009年が販売開始になった時に18本購入したブルゴーニュの内の1本。
3年程セラーで寝かせた後に飲み始め、このボトルで2009年ヴィンテージのほとんどを飲んでしまうことになる。
フレデリック・マニャンのブルゴーニュはとても濃く強く、彼女も私も好きなタイプである。
3年ほど前に、フレデリックと食事をする機会に恵まれた。
その時の彼が想像していた通りの素敵な人物だったので、2人とも益々ファンになったしまったのだ。
今夜のジュヴレ・シャンベルタンも素晴らしく、フレデリックと会った時の思い出話に花が咲く。
チーズ、シーザーサラダの次は、マグロとアボカドのサラダ仕立て。
見た目にも綺麗な料理に、一層楽しくなる。
マグロの味がしっかりしているので、ジュヴレにも合う。
そしてメインは、和牛ビーフのソテー。
レアーで焼いてもらった。
希望通りの焼き加減で部屋に届くのが一流ホテルの証拠。
彼女が、何時もの通りコンビニ・アイスクリームを買いに行きたいと言い出す。
坂を下り、第一京浜を渡ってコンビニで購入したのが、これらのアイスクリームとケーキ。
ゴディヴァのダーク・チョコレート・ラズベリーと、ハーゲンダッツのジャポネ・苺アズキ。
どちらも美味いが、やはりゴディヴァの方が好きだという事で二人の意見は一致。
初めて食べる品種なので、二個購入。
お腹はいっぱいなのだが、4個のアイスクリームをぺろりと平らげてしまった。
食後は、部屋に備え付けのコーヒーマシンでエスプレッソを楽しむ。
4種類の味のタブレットが置かれているので、二種類ずつ作って飲んでみる。
淹れたてのエスプレッソは美味い。
もう深夜の庭には人気が無い。
石造りの橋を渡ると、門がある。
都心の中のホテルにこんな庭があるなんて、素敵だ。
ちょっと寒いが、彼女も「綺麗ね。東京の真ん中に居るなんて思えないわね」と楽しそう。
驚いたことに、こんな深夜に一心にお祈りをする人が居る。
邪魔をしないように、そっと立ち去る。
どの建物も照明が当てられ、真っ暗な林の中に神秘的に浮かび上がっている。
高輪の『さくらタワー』で彼女と過ごす、素敵な夜でした。