ヒンドゥー教の新年の前夜、云わば大晦日の夜の夕食。
今夜は街中がお祭り騒ぎなので、不測の事態を避けるため、夕食はホテルの部屋で食べることにする。
と言っても、外国人で異教徒の我々も大晦日となれば何となく心浮き立つので、部屋で大いに飲むことにする。
まずは、買い込んだカールスバーグで乾杯。
毎日キングフイッシャーばかり飲んでいたので、欧州系のビールが新鮮に感じる。
料理はホテルのレストランに行って直接注文し、部屋まで届けてもらう。
今夜のメニューは、オリエンタル・テイスト。
まずは、海老の天ぷら。
これがカラッと揚がっていて美味いのに驚く。
一本が20cmほどもの大きさがあり、これだけでお腹がいっぱいになってしまう。
揚げワンタン。
ワンタンと言うより、サモサといった大きさ。
いや~、これはもう食べすぎです。
料理を注文し過ぎたことを反省。
焼売。
コックは全てインド人なのに、中華も日本食も上手く作ることに驚く。
新しくできたこのホテル、なかなかのものである。
野菜から食べたかったので、最初に持ってくるように頼んだが、届いたのは最後。
インド産のラムは美味いが、ウイスキーは未知数。
そこでシーバスも予備に購入。
ボトルを良く見ると、スコッチ・ウイスキーと書かれている。
ひょっとすると、原酒をスコットランドから輸入し、インドでボトリングしているのかもしれないと思い調べてみると、まさにその通りだった。
スコットランドで蒸留、ブレンド、エイジングを行い、インドに輸入してナシクでボトリングされている。
扱っているのはユナイテッド・ブリュワリーズ傘下のユナイテッド・スピリッツで、キングフィッシャーと同じグループだった。
インドではウイスキーをボトルで輸入すると関税が150%なのに対し、原酒で輸入しインドでボトリングすると関税は30%で済むのだそうだ。
ウイスキー・グラス片手にベランダに出る。
すぐ近くで花火が破裂し、驚く。
道路から打ち上げる花火が、丁度私たちがいる階付近で破裂するのだ。
街中の至る所で花火が上がっている。
随分遠くでも、大きな花火が続けて打ち上げられている。
この騒ぎは午前零時を過ぎ、新年になっても続くのだろう。
今夜は眠れそうにない。
花火はいくら観ても、飽きることが無いのは不思議だ。
インドの田舎町で迎えた、初めてのディワリ、ヒンドゥー教の新年でした。