インド料理も少々飽きてきた。
昼は中華だったので、この街では珍しいイタリアンに行くことにする。
車で数分走ったところにある『センターポイント・ホテル』の屋上には、窯焼きピッツァを食べることができる店がある。
店の中は禁酒なので、テラス席で食事をとることにする。
テラスには特製の窯が置かれ、注文に応じてチキンやラムを焼いてくれる。
イタリアンと言っても、イタリア・ワインを置いている訳ではない。
以前はインドのスラ・ワインも置いていたが、今ではアルコール飲料はキングフィッシャーのみ。
インドを代表するビールの銘柄で、キングフィッシャーとはカワセミのこと。
日本ではカワセミは清流に棲む鳥だが、インドでは普通に見ることができる。
ロイヤル・カルカッタ・ゴルフ・クラブでも、池越えのティー・ショットを打とうとすると、目の前をカワセミが横切って池にダイブし、気を取られてミス・ショットしたことがある。
ストロング、プレミアム、ブルー、と色々な種類があるが、今夜のキングフィッシャーはスペシャル。
基本的にはライト・ラガーで、暑い国に相応しく、喉越しの良いビールである。
屋上のテラス席には照明があまりないので、薄暗がりの中で食べることになる。
従って写真も色彩が出ず、どれもゾンビの食材のようになってしまう。
このお店ご自慢のピッツァ。
専用の窯で焼かれるので熱々で美味いが、生地がパンタイプなのですぐにお腹がいっぱいになってしまう。
まあこれなら合格点としよう。
それにしてもこの写真、不味そうに見える。
するとラムのおつまみも欲しくなる。
食べる順番がおかしくなったが、オニオン・リングを注文。
この店でオニオン・リングを食べるのは初めてだが、玉葱に甘みがあって美味い。
そしてインド産のラムは、なかなかのものである。
今回も一番好きなインド・ラム、オールド・モンクを1本買って帰ることにしよう。
インドの田舎のホテルでの、イタリアンな夕食でした。