まだ朝5時代なのだが、街には人が溢れている。
コルカタ独自の黄色いタクシー、ヒンジスタン・モータースのアンバサダーも続々と街に繰り出してくる。
この時間帯にこんな渋滞にはまってしまうとは、予想していなかった。
始発の長距離列車に間に合うか心配になる。
長い駅舎を右手に見ながら、目指す番線のホームに向かう。
渋滞は一層激しくなり、歩く人にどんどん抜かれていく。
歩く方が早いが、大きなスーツケースを持ってこの車の列を抜けることは不可能だ。
ホームに上るとすぐに、目的の特急列車が入ってきた。
といっても安心はできない。
インドの列車はとにかく長い。
特等車の位置によっては、長距離を歩かなくてなならないのだ。
先頭車両が見えないほど長い車列を見ていると、特等車が近くにあることを祈りたくなる。
幸いなことに、数両分歩いたところで目的の号車を見付けた。
次に大変なのが乗り降り。
デッキはホームから随分と高い位置にあり、そこには垂直のステップがあるだけ。
重いスーツケースを持って乗り降りするのは、危険を伴う大作業なのだ。
やっとのことで乗り込むと、次はスーツケースを棚に上げる重労働が待っている。
みんな大きな荷物を持っているので、いち早く棚に置き場を確保しないと、荷物を持って右往左往することになってしまう。
乗降ドアが狭いので、短時間で乗り降りするのは大変。
降りる客と乗り込もうとする客とが押し問答する中を、命がけで降車する。
重い荷物を頭に乗せ、人混みの中を、そして急な階段をすいすいと歩いて行く。
手ぶらで歩いている私の方が時々小走りにならないと置いて行かれそうになる。
田舎に来ると、アンバサダーのタクシーではなく、オートリクシャーが幅を利かせている。
そして荷台にも必ずと言ってよいほど人が乗っている。
左のトラック上のお兄さんと目が合うと、手を振ってくれた。
コルカタでは郊外に出ないと見ることが無くなった牛が、ここでは堂々と街を闊歩する。
ヒンドゥー教のお正月、ディワリを控え、街には至る所にガネーシャの像が飾られ、装飾品や爆竹が売られている。
コルカタではカーリー神が飾られていたが、隣の州に来るとガネーシャに変わるところが面白い。
インドの田舎町のご紹介は、また明日。







