西麻布の『キャーヴ・ド・ひらまつ』で彼女と共に過ごす楽しい夜の続き。
アペリティフの次は、白ワイン。
ブルゴーニュ、マコネのジョルジュ・デュブッフが造る、サン・ヴェラン、キュヴェ・プレステージ、2009年。
ジョルジュ・デュブッフについては説明の必要もないだろう。
ボジョレー・ヌーヴォーを世界的に有名なワインにした立役者である。
エチケットの真ん中に描かれたのは、彼の名前から取った牛の顔である。
桃や洋梨の香り。
バターやナッツも感じる。
今年は何故かサン・ヴェランを飲む機会が多いが、その中でも秀逸のシャルドネである。
このキュヴェ・プレステージは、デュブッフが親しい友人にのみ販売する、スペシャルなワインなのだ。
鱈のブランダード、オマールのビスクソース、キタアカリのフリットを添えて。
白ワインのボディが強いので、ビスクソースでも大丈夫。
とても良く合うのだ。
ジャン・ルイ・シャーヴ、セレクション、モン・クール、コート・デュ・ローヌ、2011年。
エルミタージュに本拠地を置くジャン・ルイ・シャーヴは、人気のドメーヌ。
白赤共に、なかなか素晴らしいワインの選択が嬉しい
凝縮された果実味が素晴らしい。
ダークチェリーやブラックベリーなどの、黒い果実の香りを持ち、深みのあるボディを持つ。
説明によると、セパージュはシラー50%、グルナッシュ50%。
こってりとした料理が、強い赤ワインに合う。
良く考えられた、料理とワインの組み合わせだ。
ひらまつの定番のポルトである。
ポルトは、酒精強化ワインの中でも、好きなワイン。
タウニーとは黄褐色の意味で、樽熟成6年以上の上質のポルト。
目を閉じ、静かに味わいたいポルトである。
デセールは、ラムレーズンのケック、ヴァニラアイスクリーム、ピスタチオ風味のバシュラン添え。
フランス料理のデセールは、格別。
目に美しく、舌に美味しい。
彼女との、料理やワインに関する話も楽しい。
西麻布の『キャーヴ・ド・ひらまつ』での美味しく素敵な夜でした。