西麻布の『キャーヴ・ド・ひらまつ』で行われたワイン会に、彼女と共に参加した。
店の前で車を降り、正面のゲートをくぐり抜ける。
その先は、2階のエントランスへと続く前庭となっている。
もともと自然派のコンセプトで作られたレストランなので、植栽が豊富。
素敵な像と共に、草木が迎えてくれる。
エントランスで受付を済ませると、緩やかな螺旋階段を上り、三階のメインダイニングへと進む。
メインダイニングの入り口では、素敵な百合の生花とジャン・ポール・メッテのリキュールが迎えてくれる。
決まった時間に絶対に遅れたくない性格なので、何時も早目に到着してしまうのだ。
さて、今夜のワインとメニューは何だろう。
彼女も私も、しばし無言でメニューを検分する。
アペリティフ・メゾン・ポワール。
洋梨の香りと味をふんだんに持ちながら、甘みを抑えたスパークリング。
ヴーヴ・アンバルのクレマン・ド・ブルゴーニュ、ミレジメ2011年に、ジャン・ポール・メッテの洋梨のリキュールと洋梨のジュースを加えて造られている。
ひらまつオリジナルのアペリティフである。
柳原シェフのあいさつと、今夜の料理の紹介が始まる。
シェフはとても控えめな性格。
でも生み出す料理は素晴らしいのだ。
おや、今夜の白も赤も、そしてデザート・ワインも飲んだことがあるものだ。
飲んだことのないワインを期待していたが、どれも美味いワインなので良しとしよう。
周りのテーブルにはまだ何も出されていないこところを見ると、私たちのテーブルに最初に料理を出してくれたようだ。
スモークサーモンとフヌイユのムース、洋梨のアクセント。
アペリティフとテーマを合わせた料理が素敵だ。
西麻布の『キャーヴ・ド・ひらまつ』で彼女と過ごす楽しい夜の続きは、また明日。