西麻布の『キャーヴ・ド・ひらまつ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
シャンパーニュの次は、ボルドーの赤を抜栓。
オー・メドックのシャトー・ラネッサン、2004年。
1793年から同じ家族が8代にわったて保有するシャトーで、畑はサン・ジュリアンの南側、グリュオー・ラローズの近くにある。
コルクの状態は良く、酒石が付いている。
とてもバランスの良い、ボルドーらしいボルドー。
2004年はラネッサンの典型的なヴィンテージで、まさに今が飲み頃なのだそうだ。
セパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン75%、
メルロー20%、カベルネ・フランとプティ・ヴェルドが合わせて5%。
メインの肉料理は、軽く燻製をかけた牛ハラミ肉のロティとキタアカリのエクラゼソース、ポワヴルヴェール。
素晴らしい焼き加減に素晴らしいソース。
赤ワインがまだ残っているので、フロマージュをワゴンから選ぶ。
エポワース、シェーブル、ロックフォール。
食後のフロマージュと赤ワインは最高。
デセールは、洋梨のコンポート、ジャスミンとライムのアンサンブル、ヨーグルトのソルベと共に。
フレンチにデセールは欠かせない。
「今夜も美味しかった。何時もありがとう」
テーブルに置いた私の手に、彼女が手を重ねる。
彼女と過ごす、西麻布の『キャーヴ・ド・ひらまつ』での素敵な夜でした。