丸ノ内、ブリック・スクエアにある『マルゴ』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
白、赤と飲んだ後の食事の途中に飲むスパークリングが美味しく、更にグラスを重ねてしまう。
『マルゴ』の名を冠するスパークリングで、中身はクレマン・ド・リムー。
前回もご紹介したが、メゾン・アンテッシュが造るクレマン・ド・リムーで、セパージュはシャルドネ70%、シュナン・ブラン20%、モーザック10%。
デコルジュマンの前に18か月以上熟成させる、高品質のクレマン・ド・リムーである。
と見えるが、実は東北の郷土料理、ひっつみ。
ひっつみを使って、日替わりのパスタ・ソースで調理しているのだ。
最初は、ラングドックのソーヴィニヨン・ブラン、続いてサンセール(ソーヴィニヨン・ブラン)、そしてサン・シニアンのグルナッシュ、そしてクレマン・ド・リムーを二杯飲んだ。
〆には強い赤を選ぶことにする。
エマニュエル・ダルノーが造る、クローズ・エルミタージュ、レ・トロワ・シェーヌ、2011年。
若き天才と言われるエマニュエル・ダルノーが1.5haの畑を購入したのは2000年。
2001年のファースト・ヴィンテージが早くも高評価を受け、一躍注目の的となった。
彼が生産するのは、シラー100%のこのクローズ・エルミタージュ、レ・トロワ・シェーヌの1キュヴェのみ。
色合いは濃い紫。
重厚な凝縮された果実味を持ち、酸味、ミネラル感とのバランスが良い。
タンニンは強いが滑らか。
カシスやブラックベリー、炒ったコーヒーやチョコレートのニュアンスを持ち、抑えめの樽香も心地よい。
確かにこれは素晴らしいシラーだ。
普段はあまりローヌのワインを飲まない彼女も、これは美味しいと高評価。
肉の美味しさが際立つシンプルな料理は、重厚で洗練されたエマニュエル・ダルノーのシラーに良く合う。
ゆっくりと飲んでいたので、気が付くと店内の客はまばらになっている。
今夜の彼女はとりわけ美しく輝いている。
料理にもワインにも満足した証しだ。
丸の内、ブリック・スクエアーの『マルゴ』で彼女と過ごす夜は、素敵に更けていきました。



